累計会員数1,000万人 を誇るマッチングアプリ「with」:他職種と協力し挑むQAチームの面白さとは
こんにちは、エニトグループ(with/Omiai)の採用担当です。
マッチングアプリで結婚された方の割合は年々高まっており、直近では1年以内の結婚の4人に1人がマッチングアプリ経由という調査結果(出典:2023年11月16日発表 明治安田生命「いい夫婦の日」に関するアンケート調査)が示されるなど、マッチングサービスを利用し結婚する流れが一般化してきています。
withは、当初から価値観を重視した出会いをコンセプトに、圧倒的な顧客志向に基づくサービス提供を続けています。直近では累計会員数が1,000万人 を超えており、さらなる事業成長を見据えて組織を拡大しています。そんな成長過程にあるwithの開発組織で、今回はQAチームリーダーの吉澤さんにwith QAチームの開発体制や課題、チームのカルチャーなどを語ってもらいました。
大学卒業後、システムエンジニアやバックオフィス業務を経験した後、株式会社スクウェア・エニックスにQAとして入社し、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのビックタイトルのQAに従事。2020年3月に株式会社withに入社し、現在はQAチームのリーダーを務める。
QAが上流から参加することでプロジェクト全体の生産性向上に繋がる
ーwithで採用されている、品質向上や顧客ニーズへの迅速な対応が可能なユニット制開発とは具体的にどのような体制なのでしょうか?
開発体制に関しては、サーバーサイドエンジニア、Androidエンジニア、iOSエンジニア、プロダクトマネージャー、QAの各セクションから1人ずつのメンバーが、テーマに応じたプロジェクトのいずれかにアサインされるという体制になっています。一つのテーマ・プロジェクトに対して各セクションが一体となって開発に取り組んでいます。
以前は各プロダクトマネージャーが立案した施策に対して、各セクションのメンバーのアサインを行い、完成後にQAが関わる流れでしたが、2023年からQAも含めたユニット制度に変更になりました。
テーマ・プロジェクトとしては、例えば顧客体験のアップデートを追求するであったり、イノベーションのテーマを追求したり、さらにはAIによるユーザーコミュニケーションの導入を検討する、といったことがあります。メンバーの固定化により練度をあげてこうしたテーマに腰を据えて取り組んでいます。
このユニット体制での開発におけるQAの職責上のメリットは、上流からプロジェクトに参加することによりエンジニアやプロダクトマネージャーとのコミュニケーションが密接になり、品質向上や顧客ニーズへの迅速な対応が可能になっていることです。また、QAチーム単体で見た時もテスト設計のスケジュールが立てやすくなり、全体的なテスト活動に関してのコスト配分を適切に行うことができます。
ー仕様段階でQAから意見をすることにより、プロジェクト全体の生産性向上にも繋がるということですよね?
一般的に、QAチームは開発プロセスの最後の段階で、エンジニアが作成した製品を確認する役割を担っているので、QAの業務がある種の請負的な状態になってしまうことが課題視されることがあると思います。withのQAチームは、上流からプロジェクトに参画するため当事者として開発に携わることができます。
上流からプロジェクトに参画することにより、仕様の段階でこの画面の遷移がおかしいなどとQAから意見し修正できるので、結果手戻りが少なくなりプロジェクト全体の生産性向上にも繋がります。
またQAからエンジニアへのアプローチとしても、機能テストを行い不具合を見つけてエンジニアに連携し、修正してもらったものを再確認するだけではなく、もう一歩踏み込んで「この不具合がどういうフェーズで発生したのか、原因はどこにあるのか」をエンジニアへヒアリングしたり分析をして、次の開発に活かしています。
ーQAを含めた開発チームの働く雰囲気はどのような感じでしょうか?
先ほども述べましたが、withの開発体制は他セクションとのコミュニケーションが密接でQAにも理解のあるカルチャーがあります。
過去、QAの期間がスケジュール調整の関係で短くなってしまったプロジェクトがあったのですが、その中でプロダクトマネージャーを巻き込んで一緒にテストして期間内にリリースできたということもありました。プロダクトマネージャーがQAに対しての理解があり、うまく連携できたことにより、プロジェクトを完遂することができました。
業務の効率化と安定運用を目指し更なる品質の向上へ
ー現時点でのQAチームの課題として何がありますか?
現在の課題は工数削減とリードタイム短縮であり、加えて業務の効率化と安定運用を目指しています。そのためにテストの指標やロードマップの作成を通じて、統一された基準を持ちテストに取り組みたいと考えています。
工数削減に関しては必要なテストやプロセスの見直しを行い、無駄な作業を排除することによりリソースを最小限に抑えていきたいと考えています。また、リードタイム短縮に関しては、上流の工程から不具合を細かく解消し、手戻りを減らすことでQAのテスト開始から完了までの期間を短縮することで効率化を目指しています。さらに、品質やQAの重要性をQAチームから発信し、全社で品質を考えられる状態にしていきたいなとも思っています。
ー課題解決に向けて現時点で他に検討していることはありますか?
今は、自動化テストの導入により手動作業の軽減を目指しています。
自動化プラットフォームの導入を検討しておりまして、まずは10ケースほどでスモールスタートし、安定的に運用できるようにする予定です。
自動化に取り組むことで、効率化し空いたリソースを別のテスト活動に充てていきたいなと思っています。
まずは、リグレッションテストをできるだけ自動化したいと思っています。リグレッションテストは繰り返し行う単純作業の割には工数がかかるところでもあるので自動化できれば大きな成果に繋がるのではないかと思っています。
ボトムアップ型の一人一人の自主性を尊重したカルチャー
QAチームではメンバー一人一人の自主性を尊重しています。新しい取り組みやアイデアの提案は、ボトムアップのアプローチで行われており、自動化などの取り組みに関してもメンバーから積極的な提案が行われています。
また、QAチームではあえて『バグ』や『不具合』という名称を使わず「課題」と呼んでいます。『バグ』や『不具合』と呼んでしまうとエンジニアに対して心理的な負荷を与えてしまいますし、「課題」と呼ぶことにより、エンジニアやQAだけではなくチーム全体で解決するものであるという認識を与えることができるので、チーム全体で解決に向けた協力的な雰囲気が醸成されると思っています。
他にも毎日朝会を開催し、その日のタスクや相談事項を確認しコミュニケーションを取っています。また、週に一度、業務に関してより深い議論や個人の課題に焦点を当てた定例会を開催したり、アプリをリリースする前には、エンジニアと共にアプリを触り、意見を交換する「アプリおさわり会」を実施しています。
どのような方がwithのQAにマッチすると思いますか?
ユーザー目線と品質意識をもっている方がマッチすると思います。
ユーザーが実際に使った際の感覚や体験を考慮し、サービスの品質を向上させることがQAチームのミッションなので、どれだけ自分事としてプロダクトに向き合い、その先にいるユーザーのことを突き詰めて考えられるかが大切だと思いますね。
withではこれからの成長に向けた新しい仲間を募集中です。
ぜひ求人をご確認ください。