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承認欲求が強いとどうなる?強すぎる「いいね」欲求の影響と解放される方法|賢恋研究所

「誰かに認められたい」「SNSでたくさんの「いいね」がほしい」といった誰かに認められたい欲求の招待は承認欲求。誰にでもある欲求ですが、強すぎると大変なことに……。今回は、強い承認欲求がもたらすメリットとデメリットから、承認欲求を弱める方法も紹介します。


◆ 「がんばっている自分を職場の人に認めてもらいたい」

◆ 「SNSでたくさんの『いいね』が欲しい!」

◆ 「恋人からいつも褒められ、頼られる存在でいたい」

そんなふうに周囲の人から認められたいと願う欲求は、承認欲求と呼ばれています。

誰もが持っている基本的な欲求の1つですが、バランスを欠き、承認欲求が強くなりすぎると仕事でも、プライベートでも大変なことになりかねません。

今回は、承認欲求がもたらすメリットとデメリットとともに、強くなりすぎた承認欲求を弱める方法も紹介します。

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承認欲求とは?

食欲や睡眠欲と同じくらい、人間にとって基本的な欲求が、人に認められたい、褒められたいという承認欲求です。

言わば、他人から「すごい」と言われたい、周囲に一人前の存在として認知されたい、といった感情の総称。程度の差はあっても誰もが持ち合わせています。

また、心理学者であるアブラハム・マズローは、人間の持つ欲求を理論化した「マズローの欲求5段階説」の中で、承認欲求を「自尊心を満たすために欠かせない根源的な欲求」として定義しています。

★ マズローの欲求5段階説とは?

マズローの欲求5段階説とは、心理学者アブラハム・マズローが人間の欲求を5段階に理論化したもの。人間には、

第一階層「生理的欲求」
第二階層「安全欲求」
第三階層「社会的欲求(帰属欲求)」
第四階層「尊厳欲求(承認欲求)」
第五階層「自己実現欲求」

という5段階の欲求があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする、という心理行動を示しています。

承認欲求がもたらすメリット

程よい承認欲求は、本人の努力を支えるモチベーションとして働きます。

メリット① ダイエットや筋トレに成功しやすくなる

多くの人が途中で挫折してしまうダイエットや筋トレですが、「あの人に認められたい」「周りから羨ましがられる体型になりたい」という明確な承認欲求があるときは成功確率が上がります。

これは認められたい人たちに見られている感覚が高まり、サボりたくなってしまう欲求をうまくコントロールできるからです。

メリット② モチベーションを上げやすい

  • 仕事で成果を出して、上司や同僚、後輩に認められたい

  • プレーで結果を出して、所属しているチームに貢献したい


職場やスポーツのチームなど、自分が帰属しているグループがあるとき、承認欲求は仕事や競技へのモチベーションを正しく高める効果を発揮してくれます。

ただし、がんばりを認めない風土、成果をきちんと評価する仕組みがない組織の場合、つらい思いをすることも。

メリット③ 人間関係がスムーズになっていく

友人関係や趣味を通して知り合ったコミュニティなど、利害関係で結ばれているわけではない人間関係ほど、承認欲求を土台にした親切な振る舞いが本人の評価を高めてくれます。

「認められたい」「好かれたい」という思いが、周囲の人の役に立つ言動として表に出ることで人間関係がスムーズになっていくのです。

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承認欲求がもたらすデメリット

人に認められたい思いが高まっていった結果、承認欲求が強くなりすぎると、さまざまなデメリットが生じます。

デメリット① 本当にしたいことがわからなくなる

  • みんなから、すごいと思われたい

  • あの人に褒められることがしたい


そんなふうに基準が「自分」ではなく、「他の誰かから見た自分」になってしまうことで、本当にやりたいこと、するべきこと、達成したい目標がわからなくなってしまいます。

デメリット② 人間関係が悪化する

褒めてもらいたい、認めてもらいたいという思いが強くなりすぎた結果、振る舞いが自分勝手に。

ところが、本人は自分のことでいっぱいいっぱいになっているので、人間関係が悪化していることに気づきません。

また、勝手に誰かをライバル視し、「あいつよりもよく見られたい」と相手を蹴落とすような言動を取ってしまい、周囲から冷たい視線を浴びせられることもあります。

デメリット③ SNS中毒になりやすくなる

承認欲求がわかりやすく満たされるツールであるSNS。

ところが、「いいね!」を求めるあまり、投稿に見栄や嘘が交じるようになったり、みんなの反応を確認したくて数分に1回スマホを確認するようになったり、といった行き過ぎた承認欲求は私生活に悪影響を及ぼします。

実際、複数のSNSに自分のアカウントを保持している人が承認欲求のバランスを崩すと、注意力が分散。

メンタルに変調をきたして鬱になる確率が3.1倍不安症になる確率3.3倍に跳ね上がるという研究データも。


デメリット④ 恋愛依存症になりやすくなる

高くなりすぎた承認欲求は恋愛面にもデメリットをもたらします。

恋人がいないフリーの人は、誰かに必要とされたい思いが強くなりすぎ、利用されるような不幸な恋愛に陥りやすくなってしまいます。

一方、恋人がいる人は相手に褒められたい、大切に思われたいという感情が強くなった結果、恋愛依存的な状態に。仕事やプライベートでの重要な約束よりも、恋人からの要求を最優先するようになってしまいます。


デメリット⑤ お金遣いが荒くなる

承認欲求の高まりが見栄を張るための消費に向かってしまうことがあります。

手持ちのお金が乏しくても、周りの目を気にしてブランド物や高級品に執着し、カードローンに苦しめられることになったり、好かれたい一心で周囲の人におごってしまったり……。経済感覚がどんどんズレていきます。

しかし、高いものを身につけ、金遣いが荒いからといって他人はあなたを評価してくれるわけではありません。

その事実にうすうす感づいているからこそ、揺れる自信を補おうとますます金遣いが荒くなってしまうのです。

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承認欲求をコントロールできなくなってしまう原因は?

意外なことに、仕事がうまくいっているとき、ちょっとした成功を手にしたとき、周囲から思わぬ形で高評価を得たときなど、物事が順調に推移しているときほど、承認欲求をコントロールできなくなる傾向があります。

属しているコミュニティの中で「認められている状態が当たり前」になることで、それが失われてしまう不安が大きくなるからです。

  • 「自分が過大評価されているのではないか? 」

  • 「いつか見放されてしまうのではないか?」


そんな不安感が、必要以上の承認を求めるアンバランスさにつながってしまうのです。


承認欲求をコントロールする方法

大切なのは、過度に不安に思うことなく、現実を受け止め、前に進むためのマインドを持つことです。

崩れてしまった承認欲求のバランスを取り戻すために、3つの視点から自分を見つめていきましょう。

1. 失敗とは学習

仮にうまくいかない出来事があっても、何かを学ぶきっかけとなったと捉えましょう。

2. 自分と他人を比べない

そもそも自分を他人と比べる必要はありません。他者からの評価はあくまでも参考に。過去と現在のモノサシで自分自身を比較しましょう。

3. 正解はひとつではない

目標を達成するためには、無限の方法があります。誰かからの評価、承認を得ることだけが正解ではありません。

自分の弱いところ、承認を求める気持ちが強すぎるところを受け入れた上で、必要な対策をとること。どうでもいい関係性の相手から認められる、褒められることに大した意味はありません。

承認欲求のバランスが崩れてしまった現状を認めながら、周囲の人からの評価よりも自分がどうしたいかを優先させていきましょう。

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