共依存の恋愛関係は幸せを遠ざける!共依存カップルの特徴と危険性とは?
一見、愛し合っているように見えて、実は共依存状態になってしまっているカップルは多いものです。共依存の関係は、実はとっても危険な状態。今回は、共依存とはどんな状態のことなのか、またどんなカップルが当てはまり、どう危険なのかなどを解説していきます。
「彼氏に尽くしても、やさしい言葉の1つも返ってこない。苦しくて、でも、求められているようで幸せも感じるから、別れられない。彼氏も別れるつもりはないみたい……」
友達からそんな相談を受けたら、あなたはなんとアドバイスしますか?
彼女が不幸せな恋をしていると思い、「一度、よく考えてみた方がいいよ」と伝えるかもしれません。
しかし、残念なことに彼女には、あなたの言葉が届きません。
なぜなら、彼女とその彼氏は共依存関係にあり、客観的に見れば不幸せな状態であっても、幸せを感じてしまうからです。
今回は幸せを求めれば求めるほど不幸せな恋にハマってしまう共依存カップルの危険性や、共依存体質の女性の特徴、そこから脱するための方法を解説します。
共依存とは?
共依存体質の女性は、「苦しい思いをしても、誰かの役に立ちたい。冷たくされても求められたい」と考え、自分のことよりも他人の問題に真剣になったり、必要以上に世話を焼いたりすることに夢中になってしまいます。
そのため、いわゆる自立していて優しい男性は共依存体質の女性にとって世話のしがいがなく、物足りなさを感じてしまい、魅力的に映りません。
そして、そんな女性とうまく釣り合ってしまうのが、浮気癖や浪費癖、モラハラ癖のあるダメな男たち。
残念なことに、パートナーに無理難題を押し付けるダメ男と、それを受け止め、尽くすことに幸せを感じてしまう女性は、見事に需要と供給が一致してしまうのです。
そんなカップルの関係性は、まさに共依存。お互いがお互いに依存し、不幸せな恋愛の泥沼にハマってしまうのです。
共依存体質な人の特徴
共依存体質の女性は、信じて尽くして、それでも何度も裏切られ、向こうから別れを切り出してきた彼氏であっても「やっぱり、おまえがいないと無理だ」と復縁を求められると受け入れてしまいます。
彼女たちが、友達目線で見ると「信じられない」判断を下してしまうのは、次のような5つの特徴があるからです。
共依存体質な人の特徴① 必要とされたい欲求が強すぎる
共依存体質の女性は、誰かに強く必要とされないと、自分に自信を持つことができません。
そのため、ひどい扱いをされても「お前がいないとダメだ」と言われると「私は頼られ、求められている」と喜びさえ感じてしまうのです。
共依存体質な人の特徴② 相手を助けてあげたいという気持ちが強すぎる
共依存体質の女性は、誰かの世話をすること、支えることが自分の存在価値だと思い込んでしまっています。
そのため、彼氏が求めてくる無理難題にも応えようとしてしまうのです。
共依存体質な人の特徴③ 相手を失うことを恐れている
共依存体質の女性は、恋愛相手を失うことを極度に恐れます。
ですから、自立した普通の男性と出会っても「自立しているからこそ、自分は必要とされないかも……」と恋愛対象から外してしまうのです。
共依存体質な人の特徴④ 自己犠牲がすぎる
彼氏に苦労させられること、ぞんざいに扱われること、裏切られること。
一般的には気持ちが離れるはずの場面で、共依存体質の女性は「私が我慢すればいいだけ」「彼のためにもっと頑張らないと」とますます自己犠牲的に振る舞ってしまいます。
共依存体質な人の特徴⑤ 妙なプラス思考
共依存体質の女性は、どんなにダメな彼氏でも「私がいないと彼は生きていけない」と考えます。
また、自分が支えることで変わっていてくれるはずと考えがちです。
共依存体質な人の特徴⑥ 幸せに耐えられない
共依存体質の女性には、「アッパーリミット」という特徴があります。これは自分が幸せになることに耐えられない体質のこと。
「平等で安定した恋人関係」「彼氏に大事にされる」など一般的な幸せが続くと、「これは本来の私ではない」と不安になってしまうのです。
共依存体質の危険性は?
共依存体質には、一体どんな危険性があるのでしょうか?
自分の世界にのめり込み、不幸な恋愛にハマっていく
周囲からは、「彼氏のために理不尽な状態に耐えている不幸な女性」に見える共依存体質の女性。
しかし、じつは共依存体質の女性が大切にしているのは、「自分が尽くしている」「自分が必要とされている」という感覚です。
また、周りから「そんな男、やめときなよ」と言われたとき、「こんなふうに言われてしまう、かわいそうな彼を理解できるのは私だけ」「彼の良さは私にしかわからないんだ」という方向に解釈します。
つまり、彼氏のために耐えているように見えて、じつは「そんな状況にある自分」に酔っているだけ。自分の思い描く物語を優先しているのです。
その結果、共依存体質の女性はリアリティのない妄想に逃げ込む傾向もあります。
性格診断で相性のいい人と出会えるマッチングアプリwithとは?
不幸な恋愛をしていることに気づくことができず、幸せから遠のく
また、彼氏から暴力を受けたとしても、「今はこんなふうだけど、いつか付き合い始めの頃のように優しい心を自分に向けてくれるんじゃないか」と解釈。彼は私のことを必要としていると思い込んでしまうのです。
しかも、ダメ男との別れがあり、周囲が安心しても、新しい恋の相手として選ぶのはまた同じタイプの男という負の連鎖が生じることも。
いずれにしろ、共依存体質の恋は、普遍的な幸せから遠ざかる形で発展してしまいます。
共依存体質の女性がハマる恋愛スパイラル
では、そんな危険な共依存関係の恋愛に陥る共依存体質の女性は、一体どんな流れでそのような恋愛にハマってしまうのでしょうか?
心理学の研究によって明らかになった、共依存体質の女性が陥る恋愛のスパイラル(恋愛の始まりから終わりまでの一連の流れ)を具体的に紹介します。
もし、このスパイラルに共感する部分があったら、あなたにも共依存的な一面があるのかもしれません。
共依存の恋愛にハマる流れ① 回避依存型の男性に惹きつけられる
回避依存型の男性とは、自分が幸せになることに恐れがあり、人との親密な信頼関係を結ぶのを避けがちな一匹狼タイプ。
共依存体質の女性は、どこか影があり、支えたくなるような回避依存型の男性に惹かれていきます。
共依存の恋愛にハマる流れ② 彼氏ができて「運命の人に出会えた」と感じる
共依存体質の女性と回避依存型の男性は、「自分より恋人優先で冷たくされるともっと尽くしたくなる人」と「何より自分優先で自己中心的な人」という組み合わせのため需要と供給が一致。悪い意味で相性抜群です。
特に恋愛初期のハネムーン期には「二人だけの世界」に浸り、ベタベタラブラブな関係に。
共依存の恋愛にハマる流れ③ もっと私を必要として欲しい、もっと私を愛してほしい
回避型の男性は、自分の非を認めない、他人を信用しないなどの特徴があります。ですから、わざと恋人を試すようなわがままを言ったり、浮気をしたりするダメな彼氏になりやすいのです。
しかし、共依存体質の女性は彼氏のわがままがキツくなり、浮気などが発覚したとしても自分の愛情が試されていると解釈。ますますのめり込んでしまうのです。
共依存の恋愛にハマる流れ④ 恋人だけを見て、他人との交流を絶つ
恋愛初期のハネムーン期が過ぎ、彼氏が冷たくなってくると、その反動でますます相手に夢中に。
何よりも彼氏が優先なので、「あの彼氏はやめときなよ」と言ってくれる友達を遠ざけたり、周囲との交流を断ったりして、次第に孤立化。
ますます「私には彼しかいない」という思いが強くなり、二人だけの世界に閉じこもっていきます。
共依存の恋愛にハマる流れ⑤ 恋人の愛を取り戻すために必死になる
離れて行き始めた恋人の気持ちを認められず、「私から彼を奪おうとしている人がいる!」的な妄想に逃げ込んだり、彼の愛を取り戻そうとこれまで以上に必死に尽くしたりします。
共依存の恋愛にハマる流れ⑥ 破綻
人との深い関係を避ける回避依存型の彼氏が去っていく形で、恋愛が終わりを迎えます。
共依存の恋愛にハマる流れ⑦ また同じようなタイプの相手を見つける
再び回避依存型の男性と出会い、幸せになれない恋愛を繰り返すことに……。
共依存から抜け出す方法
共依存体質の恋から抜け出すためには、本人が自分の傾向を自覚して変わっていくしかありません。そこで、共依存から抜け出すための2つのステップを紹介します。
共依存から抜け出すステップ① 5つの質問で恋愛傾向を自己分析
負の連鎖を断ち切るために、まず次の5つの質問を自分に投げかけてみてください。
いつもどんな人を好きになる?
どんなきっかけで好きになっている?
どんな付き合い方をしている?
親しい友達は彼のことをなんて言っていた?
いつも、どんな別れがやってきている?
この5つについて紙に書き出すと、自分の恋愛パターンが見えてきます。
また、共依存体質の人も、依存する恋愛相手がいないときは比較的冷静に自分の傾向を分析することができます。
ですから、書き出した答えを眺めることで、変わるべきなのは恋愛の相手や周囲の友達ではなく、自分自身であると気づくことができるのです。
共依存から抜け出すステップ② プリコミットメントで選択肢を決める
ステップ①の後、「自分は今後どうしたいのか?」「幸せになりたいのか?」ということを考えましょう。そしてその考えを踏まえた上で、
彼氏が一度でも浮気をしたら別れる
彼氏が「お金を貸してくれ」と言ったら別れる
言葉の暴力をふるわれたら、別れる
……という今後の恋愛における約束を自分に課すのも効果的です。
これは心理学の世界で、「プリコミットメント」と呼ばれるもので、将来訪れる可能性のある事態を想定して、自分の選択肢を決めておく手法です。
それを身近な信頼できる人に宣言しておくことことで、同じ過ちを繰り返しにくくなります。
自分と正面から向き合い価値観を変えていくのはしんどい作業ですが、共依存体質から抜け出すことで確実に幸せな恋が近づいてきます。
ポジティブな方向に自分を変える一歩を踏み出していきましょう。