理想のカップルには落とし穴がある!?憧れのカップル像に潜む罠と心理学的に理想のカップル
理想のカップル像はありますか?どうせ誰かと付き合うのであれば、誰もが憧れるカップルになりたいと思いますよね。そこで今回は、女性が憧れるカップル像と心理学からみた長続きするカップルの特徴を解説します。
いつも笑顔でいられる関係
黙っていても気にならない空気感
「ありがとう」って言い合える2人でいたい
あなたには、理想のカップル像がありますか?
せっかく誰かと付き合うのであれば、誰もが憧れるカップルになりたいと思いますよね。
ところが、一見、仲が良さそうに見える憧れのカップルが思わぬ心理的な落とし穴に落ちてしまうこともあるのです。
そこで今回は、女性が憧れるカップル像に潜む落とし穴と心理学からみた長続きする理想のカップルの特徴を解説します。
女性が憧れる理想のカップルの特徴5選。理想の裏に隠れる落とし穴とは?
恋愛映画やドラマ、小説やマンガではさまざまなタイプのカップルが登場しますよね。そして、あなたの周りにも「あの2人いいなー」と思える友達カップルがいるかもしれません。
しかし、一般的にイメージされている理想のカップル像には、心理学的に見るとちょっとした落とし穴があります。
理想のカップル像と思わぬ落とし穴① 頼り甲斐のある男性と半歩下がった女性のカップル
黙って俺について来い! 的なグイグイ系の彼氏と半歩下がっていくついていく彼女。お互いを補い合えている感じがして、魅力的なカップルに見えますよね。
しかし、心理学の研究では自信過剰な人ほど、大事な場面で判断ミスをしやすいことがわかっています。
また、マッチョ系の男性はトレーニングによって男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が増加。テストステロンが増えると、子孫を残したいという本能が増強され、浮気をしやすくなることも明らかになっています。
つまり、頼り甲斐のある男性は見た目ほど頼れず、浮気性の可能性が高いということ。
このカップルが魅力的に見えるのは、半歩下がっている女性が優秀で我慢強いからであり、そうでなければ成り立ちません。
理想のカップル像と思わぬ落とし穴② お互いが自然体で居られるカップル
「お互いが自然体でいられるんです」
「彼氏はもう空気のような存在で、いて当たり前」
「無言でも大丈夫な空気になれたのは、この人が初めて」
そんなふうに彼氏のことを表現する女性がいます。リラックスした関係は羨ましく思えるかもしれません。
しかし、コミュニケーションの量の低下、またキスやハグなどの回数の減少は、別れの前兆。
“いて当たり前”が行き過ぎてスキンシップが乏しくなると、パートナーと一緒にいることの満足度も下がってしまうからです。
自然体でいられる、空気のよう、無言でも大丈夫と思っているのは、自分だけかもしれません。
理想のカップル像と思わぬ落とし穴③ インスタに2人の写真あげまくるカップル
デート中は熱心に写真を撮って、インスタにアップして仲良しな2人をアピール。
フォローしている側から見ると、こちらが照れてしまうほどの眩しすぎるリア充っぷりに「幸せそうでいいなあ」「めっちゃ愛されているなあ」と羨ましさを感じるかもしれません。
しかし、SNSでの過剰なアピールは不安な心理の裏返しとされています。
そのため、仲良しインスタカップルはステキに見えるものの、実は写真を撮る瞬間以外は冷え冷えとしている可能性も。
また、ベルゲン大学の研究では、スマホが視界にあるだけで一緒にいる人への注意力が散漫になることがわかっています。
つまり、彼氏/彼女に愛されているか確信が持てず、その不安を消そうとしてインスタで幸せアピールをしているのかもしれません。その結果、2人でいるのにスマホを触る時間が長くなり、余計にカップル仲が悪くなってしまう……という悪循環に。
デートのたびにインスタに写真をアップしているカップルは一見幸せそうに見えますが、別れが近づいていると言えるでしょう。
理想のカップル像と思わぬ落とし穴④ お互いが自立していて尊敬しあっているカップル
公私ともうまくいっていて、向上心を持ってお互いを刺激し合っている……。そんな意識高い系のカップルは、憧れの対象にもなりやすく、魅力的に映ります。
しかし、心理学の研究によると、人は自分のいるコミュニティから強く影響を受けるとされています。仕事がうまくいき、付き合うグループが変わっていくと、価値観も変化します。
つまり、できる彼氏、彼女は、それぞれの新たなコミュニティの中でより意識が高くお互いが高め合えるようなパートナー候補を探し始めてしまうのです。
理想のカップル像と思わぬ落とし穴⑤ 女性が男性を尻に敷いているカップル
女性が主導権を握る姉さん女房的なカップルは、うまくいっているイメージがあります。
ただし、「私がやってあげているからうまくいっている」と女性側が上から目線になってしまうと関係は悪化。
ケンカをしても、相手に対して不満や直してほしいことを押し付け、自分は改善しようとしないので、2人の関係は崩れていきます。
心理学からみた理想のカップルの特徴
一方、いい恋愛関係が長続きしている理想的なカップルには、どんな特徴があるのでしょうか?
心理学の研究で明らかになっている、ずっと仲良しでいられる理想のカップルを紹介します。
心理学的な理想のカップルの特徴① 笑いのツボが合う
10年以上も恋愛と笑いの関係を研究しているカンザス大学のジェフリー・ホール博士の論文によると、笑いやユーモアのセンスが合うカップルは良い関係が長続きしやすいことがわかっています。
大切なのは、お互いのお笑いのセンスやユーモアが高いことではなく、同じことに対して笑えること。笑いのツボが合う人は、良好な関係を築けるわけです。
また、別の研究では、共同作業を経験し、その間に笑いや喜びを共有すると心理的な距離感が一気に縮まることもわかっています。
つまり、好きなバラエティ番組や芸人が同じだったり、一緒に料理をしたりするカップルは、うまくいくのです。
心理学的な理想のカップルの特徴② お互いの時間を大事にできる
カップルの関係を追跡調査した研究では、「82%の人が3年以内に別れてしまう」というデータが出ています。
では、別れなかった18%のカップルが何を大切にしていたかと言うと、それは2人で過ごす非日常の時間でした。
半年に1回は一緒に旅行に行く
仕事が忙しくても週に1回はゆっくり外食する
好きなアーティストのライブやスポーツイベントに出かける
こんなふうに日常の中に、非日常的なシーンを盛り込む習慣を持っているカップルは良好な関係を築けるようです。
心理学的な理想のカップルの特徴③ 感謝を伝えあう
些細なことでも「ありがとう」と伝え合っているカップルは、うまくいきます。
特に男性は女性に比べて相手の感情を察する能力が低いので、彼女が心の中でいくら彼氏に感謝していても、言葉で伝えなければ気持ちがなかなか伝わりません。
彼女の方から「ありがとう」を伝えることで、彼氏は承認欲求が満たされ、この先も彼女のためになにかしてあげたいという気持ちが強くなります。
もちろん、彼氏から彼女への「ありがとう」にも同様の効果があります。
つまり、日常の些細な場面で感謝を伝え合えるカップルは、心理学の観点からすると理想的なのです。
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心理学的な理想のカップルの特徴④ we talkできる
カリフォルニア大学の研究では、カップルが主語を「私たち」(we talk)にした会話を増やすと幸福度が高まることがわかっています。
例えば、ちょっとした口げんかの場面でも、
「私はいいと思ってやってあげたのに」
「おまえの話はいつも急だよな」
……など、主語が「私」( I )や「あなた」(You)だと言い争いがヒートアップしてしまいます。しかし、
「私たちにとっていいと思ったからやったのに」
「俺たち、ときどき先回してやっちゃうよな」
……など、主語を「私たち」(We)に変えることで、「お互いのためを思っている」というニュアンスが生まれます。すると、口げんかが本格的な争いにならずに済むのです。
また、デートの予定を立てるときも、「私、ここに行きたい」よりも、「一緒にここへ行ったら楽しそう」と言われると、期待感が増します。
主語を「私たち」(we talk)にできるカップルは、長続きする理想のカップルなのです。
大切な人が隣りにいると、人生は幸せになる
ハーバード大学の研究グループが75年という驚異的な時間をかけて行った「成人発達研究」という調査があります。
この研究調査が導き出した答えの1つが、「良い人間関係が人の幸福と健康を高めてくれる」というもの。
金銭的な裕福さや仕事での成功よりも、身近にいてくれる人の存在が人生を幸せなものにしてくれるのです。
お互いを幸せにできる、本当の意味で理想的なカップルを目指していきましょう。