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『with』チームがハッカソンで入賞!その裏側を全公開!

こんにちはエニトグループ(with/Omiai)の採用担当です。
今回、マッチングアプリ『with』を手掛けるメンバー4人が「Qiita Hackathon(ハッカソン)」に参加し、予選を勝ち抜き本選で見事入賞を果たしました。今回は本選での企画開発の様子、工夫した点、苦労した点などをレポートします。withチームの特色が伝わる記事になっています。是非ご覧ください。

>>予選の様子はこちらから<<

■チームメンバー ハッカソンでの役割(左から記載)
・黒木 プランナー&ディレクター(PMO) ※普段はQAエンジニア
・多田 クライアントエンジニア&ディレクター(PM) ※普段はPdM兼PjM
・吉野 サーバーサイドエンジニア ※普段もサーバーサイドエンジニア
・杉浦 プランナー&デザイナー ※普段はプランナー


【Qiita Hackathonとは】
日本最大級といわれるエンジニアコミュニティであるQiitaが主催するハッカソンです。
審査基準は「課題設定、課題解決、技術力、プレゼン」の4つで、予選は2024年2月、本選は3月に開催されました。

【結果】
スポンサー特別賞
※最優秀賞1チーム スポンサー特別賞2チーム 計3チーム
  見事、112チームの中から上位3チームに選ばれました!

【エントリー情報】
[予選] 112チーム(265名)
[本戦] 10チーム(43名)

画像:授賞式の様子

チーム開発への貢献、開発者としての刺激を得たい


Q:今回のハッカソンへ参加された目的を教えてください。

多田:
ハッカソンには「企画開発、パフォーマンスチューニング、業務系」などいくつか種類があります。withではPdMとPjMを担当しているのですが、ハッカソンには積極的に参加しています。参加することで自己研鑽にも繋がりますし、事業開発の経験をしつつも開発スキルのキャッチアップや自身への評価がしやすくなる、そんな背景があります。
また、実務上でも非常に有効な面があります。例えばプロダクトマネージャーの役割の浸透チーム開発の効率化開発力の水準アップにも貢献できることから、ハッカソンに参加する価値があると実感しています。

吉野:
私は学生時代から興味のあるものを選んで参加してきました。企画開発やパフォーマンスチューニング関連を選ぶことが多いですね。JPHACKSやISUCONにも参加してきましたが、勢いのある学生さんもいれば熟練したエンジニアもいて、とても刺激を受けられる機会になっています。

松澤:
会社やCTOから要請があっての参加ではなく、自主的に興味のある分野にチャレンジしたり自己研鑽や実務へ活かそうという目的があって参加されているということですね。

インパクト勝負ではなくアイデアの集約と洗練化


Q:当日の企画から開発までのフローを教えてください

杉浦:
普段の企画開発は調査から開始して、課題を特定したうえで解決策を企画するという流れですが、今回は時間が短かったため全体のフローを変更しました。まず最初に行なったこととして、各メンバーの職種が違うことから事前にMTGをしてスキルセットを洗い出しておきました。それを前提にそれぞれから持ち寄ったアイデアに対し、共通項や意見出しをおこなったうえでチーム内で投票、そして投票数が多いものを納得感が高いアイデアとして採用しました。

■ユーザー導線・画面設計のデータ(Figmaを使用)

※画像:アイデアの集約・発表内容の決定時に活用した資料

松澤:
なるほど、アイデアの決定までの時短や各メンバーの納得感が得られる方法ですね。「課題・解決策・アイデア集約・投票」というシンプルな構造で企画を設計し議論できたことがポイントなのだろうと思いました。メンバー内で意見がぶつかったりはしませんでしたか?

黒木:
認識合わせのために相手の意見に対して何度か質問をすることはありましたが、大きく意見がぶつかることはありませんでした。アイデアの着地のさせ方としては、インパクトの大きい1点集中のアイデアで押し進めるのではなく、投票数が多い案を軸にその他の要素を掛け合わせて洗練化して作り上げたイメージです。

※画像:実際にアイデアを出してから決定するまでに活用したシート

Q:どんなアイデアが出ましたか?

黒木:
本選は「エンジニアを最高に幸せにする」というテーマでした。進める中ではアクシデントというかエンジニアに響きそうもないアイデアも結構出ましたね。例えば、「リモートワークは寂しい、リモートワークの場合は外出が少ないので運動する機会がない」とか(笑)それってエンジニアの課題でなくリモートワーク自体の課題だったり……案外エンジニアの課題って想像しづらいんだなって実感しました。

吉野:
確かに今回のチームの中でエンジニアとして働いているのは私だけでしたしね。そんな中、チームメンバーは限られた時間の中でアイデアを絞り出してくれました。例えばユニークなものを挙げると、”デバグ交換”という案は自分では解決できないバグを他の人に依頼し解決してもらうマッチングサービス”対戦ゲーム案”はGithubやQiitaアカウントのフォロワー数やContribution数をARの世界で可視化して対戦させるサービスなどの案がありましたね。

松澤:
おもしろそうですね!実際に開発してリリースしたら話題になりそうな案が出てますね!


Q:実際に採用されたアイデアを教えてください。

黒木:
最終的には”助けてほしい側のエンジニアと助ける側のエンジニアをマッチングさせ、助けることが成立したらAR(仮想現実)上で街が近未来へ進化するというサービスをつくりました。
自分では解決できないような技術的課題に対し、エンジニア同士をマッチングさせ、ペアプロ(=二人一組でプログラミングを進める開発手法)という概念で課題解決するという仕掛けです。そこにARの技術を盛り込み、課題が解決されるとAR上の街が近未来の街へと進化するというエンタメ要素を加えたコンテンツです。


※画像:実際の開発風景

AR × AI × エンジニアで都市が近未来化する


Q:開発したアプリの面白いポイントは?

杉浦:
この企画はエンジニア同士で”助ける側””助けてほしい側”に分かれるのですが、今回は助ける側の幸せ(片方の視点)に立ってサービスを設計したところが面白いポイントです。
日々新しい技術を活用し、未来に繋がるモノづくりに幸せを感じるエンジニアにとって、未来を担うエンジニアを育てるという行為は幸せなことだそうです。今回はその「助ける」という行動で感じられる幸せを最大限に実感することをコアな体験として設計できたのは伝えたいポイントです。
(スポンサー特別賞を授与くださったFindyさんからもこの点を評価いただいたコメントを頂戴しました。)

吉野:
技術面においてはARだけでなくAIを活用している点もポイントです。
総合的に見ても、クライアントとサーバーの双方に新しい技術を組み込んで開発しているという点や、いかに素早く開発を進めるかという観点に対してはかなり工夫したので、差別化できた要素だったと思います。他チームはWEBアプリが多かったので、ウチのチームは技術面でもエッジを効かせられたのかもしれません。
※開発スピードを上げるためのバックエンドの技術的な工夫についてはこちらの記事に記載しています。是非ご覧ください。

多田:
企画開発を少し俯瞰して見た時にシンプルに課題解決に向けたモノを開発するのでなく、「メッセージ性・新しい技術・UI・ユーザー体験・クリエイティブ・チーム力」などの要素を加味して作り上げられたのはとても良かったし、企画要素として面白くできた要因だと思います。

松澤:
皆さんのスキルや個性が上手く調和してサービスが作り上げられたのですね。また、このチームは抽象度の高いテーマへの解像度を高め、それらを可視化し技術やクリエイティブに反映することができるのが強みだと感じました。普段『with』の企画開発で人の心や性格など、抽象度の高い要素を解読しサービスに反映しているからこそ、その強みが個性として発揮されている!と思いました。

※画像:プレゼンテーション時の様子

Q:全体を通して苦労したポイントは?

多田:
プロジェクト推進においていくつかの苦労はありました。

1つ目は”開発とプロジェクトマネジメントの兼務が難しい”という点です。
クライアント側の開発は3DやARなどの演出をおこなうといった特殊な状況にありました。それらの開発を進めながらもプロジェクトマネジメントを通じて全体最適(技術仕様の課題、ゴールの認識や温度感合わせなど)を図るうえで、私自身の工数配分の難しさを感じました。

この点を解消するために事前に開発意図や概要設計を共有し、その後は他メンバーをフォローする形をとりました。各メンバーが指示待ちにならず能動的に行動できたことで問題に発展せず進められました。

2つ目は”プレゼンテーションなどの重要なタスクを委任できるか”という点です。
委任することのメリットとデメリットを比較はしましたが、考えたうえで委任することに決めました。結果としては一部をフォローするのみで推進でき、良いプレゼンテーションとなったので、主体性のあるメンバーと仕事する際はフォローをしつつも委任するということが大事だと改めて気づくことができました。また、苦労もありましたがプロジェクト管理の工夫により大きな問題は起きませんでした。

松澤:
エンジニアとしての開発経験やプロジェクトマネジメント経験が豊富な多田さんだからこその判断だと思いました。高い品質を保ちながらも限られた期間で完成させること、まさに『with』の組織が強化を図っている要素ですね。

※画像:実際のプレゼンテーションに使われた資料


※画像:イベント実施後に撮影したインタビュー時のお写真(みんな素敵な笑顔^^)


”自分にできることを探す”

”若い方が新しい技術を駆使する場面との遭遇”

”はじめて仕事をした時に近い感動”

”事業開発の経験を後輩へ伝える”



Q:ハッカソンへの参加について感想をお聞かせください。

黒木:
私は「自分にできることを探す」ことで貢献できたことが大きな収穫でした。普段はQAエンジニアの役割を担う中、アプリエンジニアやサーバーサイドエンジニアのようにコードが書けるわけでもない中で、何らかの価値を発揮しようと探せば見つかる。そしてそこで貢献できた経験はハッカソンに参加したからこそ得られたものです。

吉野:
収穫は結構たくさんあります。自分達では生まれなかったアイデアを軸に開発を進めたり、似たアイデアを軸にしても昇華させる方向性が全く異なっていたりと、色々なアイデアとプロダクトが存在するというのはハッカソンの醍醐味の一つです。ここから新しい着眼点や発想を学ぶことができるのに、参加は無料ですし、このように一度に大量のアイデアに触れる機会は他にはほとんどありません。また、自分より若い方が新しい技術を駆使している場面に遭遇する、それはとても刺激になります。自分も頑張ろうという気持ちになりますね。

杉浦:
入社1年目でこんなに勉強になる体験ができて本当に参加してよかったです。今回、自分で企画してデザインしたモノが目の前で動き出すという経験をしたのですが、withではじめて仕事をした時に近い感動がありました。また、優秀な先輩と一緒に参加でき、モノづくりの楽しみをあらためて感じることができました。お腹いっぱい(笑)

多田:
私は普段の役割はPdM兼PjMなのですが、もう現役じゃないから開発できないというのは嫌なんですよね(笑)。ハッカソンに出ると新しい技術をインプットできるだけでなく実際に手を動かしエンジニアとして開発も手掛けます。そういった意味でもエンジニアの側面として良い自己研鑽の場になります。また、若いメンバーには事業開発やつくったプロダクト自体が評価される体験をしてもらいたいと考えていたので、今回はとってもよい場になりました。実際、特別賞を受賞するという成功体験をしてもらえたのは本当に良かったです。

松澤:
ありがとうございました。みなさま、入賞おめでとうございます!
これからも活躍に期待しています。(また取材させてくださいね)

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