彼氏への不満は伝え方が重要。うまく不満を伝えるコツと2人の仲が深まる説得法
女性はつい彼氏への不満を我慢してしまいがちですが、その不満はいつか爆発。最悪の場合別れにつながるなんてことも…。そうならないためにも、不満は解消しておきたいものですよね。そこで今回は、喧嘩や別れに発展させない上手な不満の伝え方と不満の原因である彼氏の言動を改善させる説得術をご紹介します。
優しい女性ほど「ちょっと我慢してあげればいいか」「いつか向こうが気づくかも」「喧嘩に発展するくらいなら黙ってよう」と彼氏への不満を抱え込んでしまいがち。でも、溜まっていく不満はいつか爆発します。
彼女は自分に不満はないと思い込んでいた彼氏は、急に怒りを爆発させたあなたに驚き、「なんでその時に言ってくれないの?」と大喧嘩に発展。そのまま別れ話に発展してしまうなんてことも……。
そんな展開を防ぎ、ふたりの関係を長期的なものにさせるためにも、日々の不満は抱え込みすぎる前に解消しておきたいものです。
そこで今回は、ストレスフリーで長続きするカップルになるために覚えておきたい上手な不満の伝え方と、不満の原因である彼氏の言動を改善させる説得法を紹介します。
みんなが言い出せずにいる彼氏への不満ってどんなもの?
彼氏への不満があっても、喧嘩に発展することや別れのきっかけになることが怖くて、なかなか伝えられないもの。でも、あなたが感じている不満はきっと、多くの女性が感じている不満でもあるはずです。
みんなが言い出せずに悩んでいる代表的な彼氏への不満を集めてみました。
彼氏への不満① 人任せでリードしてくれない
「〇〇ちゃんの好きなところでいいよ」「行きたいところ決めてくれたら、付き合うよ」など、基本、デートはこちら任せ。
リードしてくれなかったり、面倒なことを押し付けられたりすると、大事にされていない気がしますよね。
彼氏への不満② 時間にルーズでだらしない
時間の直前に「ごめん、ごめん」と遅れることを知らせるメッセージが届く。それも一度や二度ではなく、ほぼ毎回。
何度も遅刻されたり、「俺、時間にルーズだから」と開き直られたりすると、「本当に反省しているの?」「私の時間はどうでもいいの?」と問いただしたくなりますよね。
彼氏への不満③ 極度の心配性
仕事でも遅くなっても、友だちと遊びに行っても、「帰ってきたら、連絡して」とルール化してくる
海外旅行を提案すると、「危ないから」とブレーキをかけてくる
心配からくる行動の制限は、付き合いたての頃こそ「それだけ私を愛してくれているのね!」と嬉しく思えても、次第に重く窮屈に感じてきてストレスに……。
彼氏への不満④ いらないアドバイスをしてくる
たまには愚痴を聞いてもらってすっきりしたいのに、「それは自分が悪いんじゃない?」といったお説教や求めていない俺流解決策を挟んでくる……。
「そっか、大変だよね、よく頑張っているよね」という労いの言葉や共感が欲しいだけなのに、わかりきっているようなアドバイスを言われると「味方してくれないんだ…」と虚しい気持ちになってしまいますよね。
彼氏への不満⑤ 計画性がない、楽観的すぎる
「なんとかなるでしょ」が口癖で、旅行やデートも無計画。嫌なことや困ったことがあって相談しても「まあ大丈夫でしょ」と適当にあしらわれる…。
ポジティブなのはいいことですが、度がすぎると「私のことどうでもいいの?」「これからのこと真剣に考えていないの?」と、結婚相手として不安になりますよね。
彼氏への不満⑥ 甘えてくるくせに甘えさせてくれない
自分が疲れているときほど、「〇〇ちゃん」と甘えてくるのに、こちらが頼りたい日は「疲れているから」と甘えさせてくれなかったり、甘えたいと伝えても「俺の理想の女性像は自立した女性だから」と開き直ったり……。
なんだか都合のいい女にされている気にもなりますし、私はあなたのお母さんじゃない!と言いたくなりますよね。
彼氏への不満⑦ 約束を守ってくれない
「いつか」の約束を実行してくれたことがない
直して欲しいことを伝えて「わかった」と答えてくれたはずなのに、全然改善してくれない
いくら心を許しているとはいえ、親しき仲にも礼儀あり。何度も約束を破られるとバカにされているようにも感じられます。
彼氏に不満を感じたら、きちんと伝えよう
二人の恋愛関係を長続きさせるためにも、このような不満はきちんと伝えて彼に直してほしいところは改善してもらうべきです。とはいえ、不満を伝えることはそう簡単じゃないですよね。
そこで、喧嘩や別れに発展しづらい不満の伝え方を心理学の研究データをベースに解説します。
上手に不満を伝えるコツ① あらかじめ伝えたいことをメモしておく
彼氏に不満を伝えるとき、感情的になってしまうとうまくいきません。
溜まりに溜まったストレスをぶっつけ本番で爆発させるのではなく、箇条書きでかまわないので事前にメモにまとめましょう。
書くことで、あなたの抱えている不満の原因となっている彼氏の言動、それをどう感じたか、どう変化してもらいたいと思っているのかが明確になります。
また、自分で書いた文章を読むことで、冷静に伝えるべきポイントを把握することにもつながります。
メモで不満を整理し、クールに向き合いましょう。
言い負かすのはNG!
ただし、男性はプライドの高い生き物です。相手を全否定するような言い方、言い負かすようなストレートさ、論破してしまうほどの明確さは、その後のお付き合いにヒビを入れることになりかねません。
「アイ・メッセージ」で相手を責めない言い方を!
そこで、役立つのが「私は、悲しかった」「私は、不満だった」など、自分を主語にした「アイ・メッセージ」。
この言い方をすると、感情ではなく、事実の情報が中心となり、相手を責める口調になりにくく、無駄な争いが起こりません。
上手に不満を伝えるコツ② 彼氏を尊重する
不満を伝えるとき、いくらイラついたとしても
「あなたのネガティブなところにはうんざり」
「時間も守れないなんて人として最低」
……など、彼氏の人格を否定するような言い方、責めるような伝えた方は控えましょう。
あなたに不満を抱かせた原因は彼氏にあるとしても、彼氏は彼氏。
好きで付き合っている相手への敬意は常に忘れないようにしましょう。
上手に不満を伝えるコツ③ LINEやメールで伝えるのも◎
もし、面と向かって伝えるのが怖い。彼氏の顔を見ながらだと感情的になってしまいそうならば、LINEやメールで不満を伝えるのもいいでしょう。
ただし、そのときも伝える内容を先に作り、読み返して、整理してから送信すること。
LINEやメールのメリットは書かれた文章を読むことで、お互いある程度、冷静になりながらやりとりができる点です。
どうしても改善して欲しいなら、最強の説得術「BYAF法」を使おう
不満を伝えるだけではなく絶対に改善して欲しい!と思うのであれば、最強の説得術である「BYAF法」を使いましょう。
「BYAF法」とは、西イリノイ大学が過去に行われた説得に関する研究から質が高いデータ42件をまとめ発表した、最も効果のある説得術です。
「BYAF」は「But You Are Free」の略で、訳すと「〜ですが、あなたの自由です」となります。
例えば、友人に彼氏を紹介しようと食事会をした際に、彼氏がからかうようなことを言ったため、友人が少し機嫌を損ねたとしましょう。
彼氏に、今後はそういう態度をやめて欲しいという旨を伝えるときに「BYAF法」を使うと、
「今後は友だちをバカにするような言い方はやめてほしいけど、どういう態度を取るかはあなたの自由だから、任せるね」
…というようになります。ポイントは、「最後に決めるのはあなただよ」と相手の意志を尊重しつつ、投げかけるところ。
西イリノイ大学の研究チームは、相手に説得したい内容を伝えた後、最後の1行に「But You Are Free(〜ですが、あなたの自由です)」を加えるだけで、「イエス」と答える確率が2倍になったと報告しています。
選択肢を託された側は、相手の意見を受け入れやすくなるだけでなく、自分で出した答えを守ろうとするのです。
上手な不満の伝え方具体例
今まで紹介した不満の伝え方と「BYAF法」を用いた具体例を作ってみました。
◆ 彼氏が自分の友人をからかい、友人が少し機嫌を損ねてしまった時……
「この間、私の友だちと食事に行ったとき、〇〇をバカにするような言い方をしたことがあったでしょう」(事実)
「隣にいて、私はすごく悲しい気持ちになった」(アイ・メッセージ)
「もし、私があなたの友だちを貶すようなことを言ったら、どう思う? 友だち想いのあなたなら、私の不満も感じ取れると思うから。ちょっと想像してみて」(尊重)
「今後は友だちをバカにするような言い方はやめてほしいけど、どういう態度を取るかはあなたの自由だから、任せるね」(BYAF法)
こんなふうに相手を尊重しながら、部分否定と部分肯定を使い分け、最後にBYAF法で締めましょう。
すると、言われた彼氏も否定されている気になりにくく、一緒に改善しようとしてくれるはずです。
付き合うことそのものが不満になってしまうその前に
最後に、あなたが感じている不満を彼氏に伝える意味は大きく分けて2つあります。
1つは、彼氏にあなたの不満を理解してもらい、変わってもらうこと。
とはいえ、禁煙、禁酒が難しいように、長年かけて付いてしまった癖はなかなか変わりません。それでも伝えないままでいると、彼氏はあなたが不満を感じていることそのものに気づかない可能性があります。
もう1つの意味は、あなたのメンタルを安定させるためです。
不満を感じたまま我慢していると、どうしてもストレスが溜まります。「私が耐えていれば平和な恋愛が続く……」と思っていたとしても、蓄積したストレスは本人が気づかないうちに心身の不調として表れます。
付き合うことがストレスになるくらいなら、はっきりと彼氏に不満を伝えましょう。