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恋愛にも人生にも欠かせない、へこたれない心・自信を作る「レジリエンス」とは

皆さん、傷つくことや失敗することを恐れて恋愛に対して受身になっていませんか? 恋愛から遠ざからないようにするためには「レジリエンス」が重要になってきます。今回は、それについて説明していきます。


自分が傷つくこと、失敗することを恐れ、恋愛に対して受身になってしまった経験のある方は少なくないのではないでしょうか。

しかし、恋愛に対して受身でい続けると、気になる人に出会ったとき、いざ素敵な人に誘われたとき、負のループに入ってしまうリスクが高まります。経験不足からどんな振る舞いをすべきかわからずにうまくいかず、「やっぱり自分は恋愛なんてしない方がいい」と自信を失い、さらに恋愛から遠ざかってしまうのです。

この負のループから脱出するためには、「レジリエンス」が重要な役割を果たします。

恋愛にも人生にも欠かせない「レジリエンス」とは

「レジリエンス」は、ポジティブ心理学の分野で注目されている言葉で、元々「反発性」や「弾力性」を意味する物理で使われる専門用語でした。

ところが、心の動きにも似た作用があることから注目され、心理学の分野でも使われるように。ストレスや重圧が高く、変化の続く状況でも柔軟に対応し、失敗や困難を乗り越えていく力という意味で使われています。

たとえば、レジリエンスが低い人は1回失敗しただけでも「うまくいかないだろう」「こんなにつらい気分になるのはゴメンだ」と、チャレンジすることを諦めてしまいます。

一方、レジリエンスが高い人は何回もチャレンジを続けます。

つまり、「レジリエンスの高い人」とは、「へこたれない心を持ち、失敗からの立ち直りが早い人」のこと。立ち直りが早いから何度もチャレンジすることができます。

そして、本来、逆境や困難に対する打たれ強さは持って生まれた性格が占める部分が大きいですが、レジリエンスは後天的にトレーニングで鍛えることができることもわかっています。

へこたれない心を鍛えるトレーニング

この「へこたれない心」ともいえるレジリエンスが、恋愛においてどう重要な役割を果たすのでしょうか。

レジリエンスは失敗を避けるために発揮されるのではなく、失敗してもすぐに立ち直る力であるため、恋愛においては、失恋を恐れずに前に進むことができ、結果的に多くの恋のチャンスを手に入れることができます。そして、自信をつけることができます。

そんなレジリエンスを鍛えるには、「直接達成経験」というトレーニング方法が役立ちます。

このトレーニングは、「困難を乗り越えるための最初の一歩となる問題をみつける」ところから始まります。

たとえば、営業の仕事をしている人なら「1つ新しい契約を取る」、彼氏彼女との関係が悪化している人なら「仲直りのキッカケを作るデートに誘う」、新しい出会いを探している人なら「合コンに参加してみる」といった感じです。

ちょっと勇気を出せば踏み出せそうな問題をみつけて、それを書き出してみましょう。そして、実際に行動に移すのです。

これで「自分はできる」と感じる自己効力感が満たされ、問題が解決した経験によってへこたれない心が鍛えられます。

小さなステップを一歩ずつ上っていくのが大切です。目標を達成できたら、できた自分を褒めてあげましょう。

レジリエンスを支える自己効力感も育んでいく

このレジリエンスを根底で支えているのは、自己効力感です。

失敗や挫折を経験した後でも、最終的に「自分はできるはず」という自分を大切にする気持ち、自分を受け入れる感情があれば、人は必ず立ち直ることができます。

自分を認める気持ちは評価された経験、褒められた経験など、さまざまな経験によって育まれていきます。また、大人になってからも自分を肯定できる出来事を重ねることで成長していきます。

つまり、レジリエンスの根底にある自己効力感をメンテナンスするようなトレーニングも、へこたれない心を磨くために役立つのです。

自分はできるという自信を取り戻すトレーニング

そこで、自分はできるという気持ちを取り戻すためのトレーニングを1つ紹介しましょう。
メモを用意して、自分が叶えたいと思う目標を1つ書いてみてください。
「3カ月イギリスへ留学」
「恋人を作る」
「結婚したい」
など、どんな目標でもかまいません。

次にその目標に向かう上で、立ちはだかるであろう障害を3つ書き出します。

「3カ月イギリスへ留学」なら、「資金」「休暇」「英語力」。
「恋人を作る」なら、「出会い」「引っ込み思案」「仕事が忙しい」。
「結婚したい」なら、「覚悟」「貯金」「プロポーズ」。
最後に障害があって心折れそうになっても、それを乗り越えてでも目標を達成したい理由を書きます。ここでは、自分がどう思うかの個人的な理由と、それを実現したことで周囲に貢献できることの2つを書き出してください。
「3カ月イギリスへ留学」なら、「語学力をつけたい」「会社の仕事に役立つ」。
「恋人を作る」なら、「幸せな時間を過ごしたい」「彼氏彼女を大事にしたい」。
「結婚したい」なら、「彼氏彼女を幸せにしたい」「両親に孫を見せたい」。
といった感じでしょうか。
自分の思いと誰かへの貢献を組み合わせることで、目標を達成するための意欲が高まります。
つまり、自分はできるという感覚、自分を信じる感覚がよみがえってくるわけです。
今回はレジリエンスと自己効力感を高めるトレーニングを1つずつ紹介しました。どちらも恋愛や人生にとってとても重要な力です。
トレーニングを試し、へこたれない自分を手に入れ、自分に自信を付けましょう。