「結婚=幸せ」にする心理学|良い結婚生活が送れる夫婦の条件と特徴|賢恋研究所
おとぎ話はいつも「二人は結婚し、いつまでも幸せに暮らしました。」で終りを迎えますが、幸せな結婚とはどの様な状態のことを指すのでしょうか。
今回は、心理学的な視点から幸せな結婚を解説しつつ、そんな結婚生活を送ることができる夫婦の条件や幸せな結婚生活を築ける人の特徴を教えます。
おとぎ話はいつも「2人は結婚し、いつまでも幸せに暮らしました」でハッピーエンドを迎えます。でも、その後の結婚生活は本当に幸せなものになっていったのでしょうか?
今回は心理学的な視点から、幸せな結婚を解説しつつ、そんな結婚生活を送ることができる夫婦の条件、幸せな結婚生活を築ける人の特徴を教えます。
幸せな結婚は長生きにもつながる
結婚している人は独身で一人暮らしの人に比べて長生きすることが過去の多くの研究で明らかになっています。
実際、2014年に行われた寿命に関する研究のメタ分析(複数の研究論文を比較検討した精度の高い研究)でも、結婚している人の方が長生きしている傾向がはっきりと見て取れました。
しかし、このデータをより詳しく分析すると、「自ら望んだ相手と結婚して、幸せな結婚生活を維持できた人ほど、健康的で長生きしていること」が判明。
つまり、幸せな結婚生活には長生きするというメリットもあるのです。
幸せな結婚=メンタルが安定する結婚
では、寿命を伸ばしてくれる効果のある幸せな結婚生活とは、どんな暮らしなのでしょうか。心理学的には、お互いのメンタルを安定した状態にしてくれるパートナーとの暮らしが幸せな結婚となります。
自分のことを最後まで助けてくれる
悩んだときにサポートしてくれる人が身近にいる
困ったことが起きたとき、一緒に歩んでくれる人がいる
こうした安心感が、お互いのメンタルを安定させ、それが健康にもつながっていくのです。
メンタルが安定する幸せな結婚とは?
では、どんな夫婦関係を築くとお互いのメンタルが安定する幸せな結婚生活を実現できるのでしょうか。ポイントは5つあります。
幸せな結婚とは① お互いが支えあっている
悩み事があるとき、困った出来事が起きたとき、気軽に相談できること。また、相手が相談してきたときは真剣に向き合い、話を受け止められること。
こうした関係性を大事にしていると、お互いを支え合うことができ、身近に最高の理解者がいる感覚によってメンタルが安定します。
幸せな結婚とは② 一緒にいて気持ちが安らぐ
恋愛初期のドキドキとは異なる、安らぎをベースにしたいい関係があると夫婦関係は安定します。
相手の表情や振る舞いを見れば、その日の気分や体調を察することができるパートナーの存在は、暮らしに安心感をもたらしてくれます。
幸せな結婚とは③ お互いを尊重し合っている
他人同士が一緒に暮らすわけですから、当然、価値観や考え方が違う部分は出てきます。
そんなとき、「これが普通」「こっちが正しい」と正義を押し付けず、相手を否定せず、「そういう視点もあるんだね」と尊重し合える2人は幸せな結婚生活を送ることができます。
幸せな結婚とは④ 家事の分担ができている
2人暮らしの間も、子どもができて家族が増えてからも、生活するには料理、掃除、洗濯、買い物といった家事労働が欠かせません。
これを「自分は外で稼ぐのが仕事」と、どちらか一方に担わせるような夫婦関係はいずれ破綻します。
5対5できっちり平等に分ける必要はありませんが、夫婦がしっかり話し合い、不公平感のない状態を作ることが2人の仲を深めます。
幸せな結婚とは⑤ 金銭感覚が合う
世界各国で行われている結婚生活について調査で、離婚原因のベスト3に必ず入るのが金銭感覚の不一致です。これは国籍、人種、宗教に関わらず、共通しています。
逆に金銭感覚が合う2人なら、少々喧嘩をしても決定的な揉め事には発展せず、長期的な関係を築くことができるのです。
幸せな結婚生活を送ることができる人の特徴
男性、女性に関係なく、幸せな結婚生活を送ることができる行動面での特徴があります。自分に当てはまっている部分があれば良きパートナーとなれる可能性が高くなり、また、こうした特徴を持っている相手と一緒になれば幸せな結婚生活が続く確率も上がります。
特徴① やって"あげた"ことよりも、やって"もらった"ことに目を向ける
人はどうしても自分中心の物事の見方をするので、ついついやってもらったことよりもやってあげたことに目を向けてしまいがちです。
パートナーに何かをしてもらったとき、「これくらいやってもらって当たり前」「私もやっているんだから、当然」という感覚になってしまうと関係が悪化し始めます。
もし、「こんにやってあげているのに……」という感覚になっている自分に気づいたら、あえて相手のしてくれたことに注目するよう心がけましょう。
特徴② 感謝の気持を伝えることができる
①とつながっていますが、些細なことでも「ありがとう」が言える夫婦は円満な関係が続きます。
なぜなら、感謝の言葉をもらった側は「自分のしたことに気づいてくれているんだ」「自分に目を向けてくれている」と満たされ、またやってあげたいと思うからです。
また、「ありがとう」と言った側も言葉にすることで、改めてパートナーの良さに気づき、感謝の気持ちが増していきます。
特徴③ 不満を溜め込まない
相手の気持ちを考えながら、感情的にならず自己主張するアサーティブなコミュニケーション能力を持つ人は幸せな結婚生活を送ることができます。なぜなら、パートナーへの不満を溜め込まず、うまく相手に伝えることができるからです。
1つ1つは小さな不満であっても、抱え込んでしまうとチリツモでいつか爆発します。その前に小さな違和感でも伝え合える関係が築いていきましょう。
その際、怒りや不満をぶつけるのではなく、何が2人の障害になっているのか、どうすればお互いに心地よく暮らせるのかを素直に伝えるよう心がけてください。
特徴④ 相手にちゃんと向き合える
長く一緒にいると、ついつい相手の話を適当にあしらってしまったり、スマホを見ながら「ふんふん」と聞き流してしまったりと、コミュニケーションが雑になりがちです。
でも、幸せな結婚生活を送ることのできる人は、聞き手として真剣さを失いません。目を合わせ、うんうんと相槌を入れるだけでも、話している側は聞いてもらえた満足感を得て、「この人は私の味方になってくれている」と安心します。
特徴⑤ 自分の機嫌は自分で取ることができる
機嫌が悪いとき、周りの人に当たり散らすことなく、自分でクールダウンできる人はパートナーの負担になりません。
結婚相手も、他人です。育ててくれた親に甘えるように、不機嫌をぶつけるのはやめましょう。自分の機嫌は自分で取れることは、ストレスフリーな結婚生活を送る上でとても重要な能力です。
幸せな結婚にはある程度「スルースキル」も大事
価値観がズレを感じたとき、ちょっとした習慣の差が明らかになったとき、それが不満につながるほどでなければ、スルーするのも幸せな結婚生活を送る上での知恵です。
結婚生活は違う環境で育った他人同士の暮らしであり、お互いの家族同士の付き合いも生じます。細かい部分に目を向け、1つ1つを問題視していると、うまくいく性格の持ち主同士でもぶつかり合ってしまうかもしれません。
小さなことは「ま、いいか」と流せるスルースキルを磨くことをおすすめします。