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恋愛にも使えるローボール・テクニックとは?相手からOKを引き出す心理術

今回は、断りにくい状況を作り出す心理テクニック「ローボールテクニック」について解説。恋愛にも活用できるので、「気になる女性をデートに誘いたいけど、断れるのが怖い……」と悩んでいる方も必見です。


気になる女性をデートに誘いたい。でも、断られて、自然に話せるようになってきた距離感が失われるのは避けたい……。

今回は、そんなふうに気持ちが揺れ動く男性の背中を押すための心理テクニック、ローボールテクニックを紹介します。

ローボールテクニックとは?

ローボール・テクニックとは、最初に受け入れやすいような好条件を提示し、相手から承諾を得た後、続いて本当に「OK」をもらいたい条件を示すという心理テクニック。

相手は一旦、簡単な要求に「OK」を出しているため、続いて提示された条件が本来は断りたいような内容でも、一貫性の原理が働き、「OK」を出してしまうのです。

ローボールテクニックのベース、「一貫性の原理」とは?

ローボールテクニックのベースとなるのは、人間の心理の根底にある「一貫性の原理」です。

これは自分が選んだもの、決めたもの、手にしたものなどの価値が本人の心の中で高まっていくという心の動き。

人は誰もが自分の判断は正しかった、賢い選択をした、いい人を選んだ、いいものを使っていると信じようとします。

つまり、一度下した決断には一貫性を持とうと考えてしまうのです。

この心理法則に沿って、相手から「OK」の返事を引き出しやすくするテクニックが「ローボール・テクニック」というわけです。

ローボールテクニックの効果が判明した心理実験

有名な心理実験としては、こんな質問と反応があります。

「簡単な心理学の実験に参加しませんか? 報酬は5,000円です」

この好条件に対して、声をかけた大学生の54%が同意します。その直後、「開始時間は朝の7時ですが、よろしいですか?」と不利な条件が明かされましたが、参加を撤回した人はゼロだったという結果が残っています。

ところが、はじめから開始時間が朝の7時であることを告げた場合、参加を申し出た学生は24%になりました。同じ条件でも提示の仕方によって、受け入れやすくなるということです。

「目的のモノ以外もついでに買っちゃおう」もローボールテクニックの一種

実際、あなたもこんな経験をしたことがないでしょうか。

家電量販店やドラッグストアのチラシに載っている数量限定の目玉商品に惹かれて買い物に行き、気づけば他の商品も買っていた……。

これも「ローボール・テクニック」の一種です。

店側は目玉商品だけを買われてしまうと赤字になるので、数量を限定します。すると、買えないお客さんの方が多数派となります。

しかし、お得な情報を見て集まった人たちは、買う気になって来店していますから何も買わないままでは欲求が満たされません。そこで、「買いに来た」という行動に一貫性を持たせるため、他のものを買ってしまうのです。

ローボールテクニックを使うと「強引に誘われた」印象を与えずデートに誘うことができる!

では、実際にローボール・テクニックを使って気になる女性をデートに誘ってみましょう。ポイントは、相手の一貫性を尊重する会話の流れを作ることです。

誘い方の具体例

「この間、観たいって言っていた舞台あったよね?」
「うん。◯◯さん主演の」
「じつはチケットが手に入ったから、一緒に行かない?」
「えー? いつですか?」

「◯◯さんって、甘いもの好き?」
「好きですよー」
「ケーキは?」
「もちろん」
「この間、人生史上最高においしいケーキ食べたんだけど、一緒に行かない?」

もちろん、「僕とデートしてくれませんか?」という直球勝負の方が、潔く好印象を与えることもあるでしょう。

しかし、ローボール・テクニックの特長は、決断を下した本人は自分自身が納得したと感じているため、相手に対して「強引に誘われた」「断りにくい誘い方だった」という印象を持たないところ。話していたら、なんかデートすることになっていた……という流れを作ることができるのです。