いつまでも断ち切れない片思いをやめたい…叶わない恋の苦しさを手放す方法
「やっぱり、まだあの人のことが好き」
そんな強い思いから、いつまでも片思いを断ち切れず引きずったまま…といった女性は多いですよね。
そこで今回は、辛く苦しい相手への思いや気落ちを切り替えるための方法をご紹介します。
初恋の人、学生時代に憧れていた先輩、社会人になりたての頃、出会った男性……。
忘れられない片思いの相手がいるという人は少なくありません。
そして、ふとしたときに「あの人はどうしているかな?」と考えるくらいなら、それは美しい思い出として人生を彩ってくれます。
ところが、いつまでも「やっぱり、あの人のことが好き」と片思いを続け、悩んでいる人もいます。
新しい出会いがあっても、「でも、あの人の方が……」と比較してしまう。
いつまでたっても「好き」という気持ちが消えないから、諦められない。
気づくと、相手のブログやSNSをチェックして、彼の幸せそうな写真を見ては落ち込んでいる。
あなたにも、私にも、そして片思いの相手にも時間は平等に流れていきます。
叶わない片思いを抱えたまま、立ち止まり続けるのは幸せを遠ざける行いです。
今回は、そんなふうに何年もつらい恋に苦しんでいる人たちに向けて、気持ちの切り替え方をアドバイスしたいと思います。
つらい片思いから抜け出すために
「筆記開示」で心の中を整理しよう
苦しい片思いから抜け出すためには、なによりも自分の心の中を整理してみることが欠かせません。
そこでおすすめするのが心理療法の世界で「筆記開示」と呼ばれているテクニックです。
やり方は以下の通り。
ノートとペンを用意する
自分が体験したネガティブな経験を、感情や思考とともに包み隠さず書き記す
とてもシンプルな手法ですが、すでに心理学の世界で数百を超す実証研究があり、
・ネガティブな感情の減少
・不安やうつ状態からの脱却
・幸福感が高まる効果
…などが認められています。
書き記すことで、自分の経験、感情、思考を客観視でき、心の中が整理されて、次の一歩が踏み出せる状態になっていくのです。
誰にも言えないグチを裏アカウントでつぶやいたり、クローズドのブログに悩みを書き綴ったりするのも、一種の「筆記開示」と言えるかもしれません。
[筆記開示の方法]
自分の相手への思い、相手のあなたへの行動、
その全てを書き出そう
それでは、筆記開示の詳しいやり方について、例をあげながら説明します。
今回は「自分の片思い」について、感情や思考を本音ベースで書いていきましょう。
その際に書き出すべき事項は、
なぜ、その人が忘れられず片思いが続いているのか?
なぜ、好きな相手は振り向いてくれないのか?
…の2つ。それぞれの例を見て行きましょう。
なぜ、その人が忘れられず片思いが続いているのか?
こちらでは、内面を掘り下げるということに重点を置きます。
同窓会で再会して……など、「いつか、きっと」とチャンスがあると思っている。
そんな自分がちょっと残念。「まだ告白していないから……」と不完全燃焼感がある。
かといって告白する勇気はないから、現状維持のままで苦しい。「彼には彼女がいるけど、時々、ごはんに誘ってくれるから、もしかして」と相手に振り回されながらも、自分にいいように解釈してしまっている。
本当は都合よく扱われているのにも気づいている。
素直な感情をストレートに出すことがポイントです。
なぜ、好きな相手は振り向いてくれないのか?
こちらでは、片思いが叶わない理由を書き出します。
相手には長く付き合っている彼女がいる。
それでも自分が彼を好きな気持ちは変わらない。
別れればチャンスがあると思っている。相手は結婚して、子供ができたばかり。
それでも自分が彼を好きな気持ちは変わらない。
でも、不倫はしたくない。相手はフリーだけど、こちらからの連絡にはいつもそっけない。
仕事が忙しいだけと自分を納得させている。信頼できる友達からは「絶対に脈なしだから、切り替えな」と言われている。
客観的なアドバイスで合っていると思うけど、諦められない。以前、飲みに行ったとき、肉体的に迫って明らかに拒否された。
肉体的なコミュニケーションを断れるのは、恋愛対象ではないからと本で読んだことがあるけど、「タイミングが悪かっただけかも……」と思っている。
筆記開示は最低でも4日間、続けてみてください。
他に誰も見る人はいませんから、思いの丈をすべて書き出していきましょう。
すると、5日目にはあなたが抱えている片思いの本当の姿と、次に取るべき行動が見えてくるはずです。
気持ちの整理はついたはずなのに
過去を振り返ってしまうのは仕方がないこと
「気持ちの整理がついたら、前に進みましょう」と、あなたはこれまでもそんなアドバイスを何度も聞かされてきたかもしれません。
その度に、「でも、やっぱり彼のことが……」と振り返っては、立ち止まっていたのではないでしょうか。
なぜ、次の恋に向かって動き出すことができないのでしょうか。
そこには脳の不思議な働きがあります。
これは、ポジティブ思考がなかなかいい成果につながらない理由を探る研究の過程でわかったことですが、
脳は「想像したこと」と「実際に行動したこと」の区別を付けるのが苦手だったのです。
簡単に言うと、「こうなったらいいなー」と思っただけで、実現したと勘違いして、行動を起こす前に満足してしまう傾向がありました。
片思いで言えば、「気持ちの整理をつけて、片思いを断ち切ることができた」と思ったことで、その問題は処理済みと思い込んでしまい、次の行動を起こせないわけです。
そして、そのまま時が経ち、また、「でも、やっぱり彼のことが……」となってしまうのです。
次の出会いへ、一歩を踏み出したい
あなたの背中を押す「WOOP法」
そんな脳の不思議な性質を乗り越えるために考え出されたのが、「WOOP法」。
目標の達成率を確実に高めるためのテクニックとして知られています。
「WOOP法」は4つのステップで構成されています。
1. 願望(Wish)
「つらい片思いをやめたい」2. 成果(Outcome)
「筆記開示で、気持ちの整理がついた」3. 障害(Obstacle)
「でも、時が立つと『やっぱり彼のことが……』と思ってしまいそう」4. 計画(Plan)
「気持ちの整理がついたら、24時間以内にマッチングサイトに登録する」
「気持ちの整理がついたら、友達に連絡して合コンをセッティングしてもらう」
「気持ちの整理がついたら、あなたのことを気にしてくれる男性とデートに行ってみる」
「WOOP法」が目標達成率を高めてくれるのは、「3.障害(Obstacle)」と「4.計画(Plan)」をきちんと設定するからです。
想定される障害を予測し、対策を決めておくことで、自ずと行動することを促します。
まとめ
いかがでしたか?ここで今回の内容をおさらいします。
「筆記開示」で心の中を整理しよう!
「内面を掘り下げる」&「片思いが叶わない理由を書き出す」
筆記開示は最低でも4日間続ける
「WOOP法」で障害を予測&対策を決めて行動しよう!
つらい片思いにたくさんの時間を費やしてきたからこそ、新しい出会いにはすばらしい輝きがあるはずです。
なぜなら、あなたは一人の人を長く大切に思い続けるやわらかで強い心を持った女性だからです。