セルフコントロールができる人の特徴は?能力を高める方法を伝授!|賢恋研究所
誘惑に弱かったり、3日坊主で終わってしまったり…自己管理が苦手で悩んでいる人は多いですよね。今回は、我慢や誠実性と結びつく自分をコントロールする力、「セルフコントロール」について解説。自制心が強い人の特徴や自己コントロール能力が高いことのメリット、能力を高める方法を紹介します。
◆ 今日は勉強する! と決めたのに、友達に誘われて飲みに行ってしまった
◆ 今年こそ体を鍛えようとトレーニングを始めたのに三日坊主で終わってしまった
◆ スケジュールどおりに仕事を進めるはずが途中で息抜きをし過ぎて押せ押せになってしまった
ちょっとした誘惑に負け、物事が思ったように進まない。自己管理がうまくいかず悩んでいる人は多いですよね。
今回は、計画的に物事を運んだり、決めたことを守ったりと、自分をコントロールする力「セルフコントロール」について解説。
自制心が強い人の特徴やセルフコントロール能力が高いことのメリット、自己管理能力を高める方法も合わせて紹介します。
セルフコントロールとは?自己管理ができる人の特徴
そもそも「セルフコントロール」とは、自分をコントロールする自己管理能力のこと。
このセルフコントロール能力が高い人には次のような特徴があります。
自分の衝動を抑える力、我慢する力が強い
誘惑に負けずに物事を進めることができる
時間、感情、モチベーション、体調の管理ができる
物事を前向きに捉えることができる
人間関係でトラブルを抱えることが少ない
目標に向かって集中力を発揮することができる
どの特徴も人生にポジティブな影響を与えます。事実、心理学の研究ではセルフコントロール能力に長けた人は幸せな人生を送る可能性が高いとされているのです。
セルフコントロールができるとどんなメリットがあるのか?
では、具体的にセルフコントロール能力が高いことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
セルフコントロールができるメリット① 仕事の成功に結びつく
セルフコントロール能力が高い人は、自分で立てた目標、会社から与えられたノルマなど、ゴールに向かって進むモチベーションを高いレベルで維持することができます。
また、感情的になることが少なく対人関係を良好に保てるので、目標に向かって仲間と協力しながら歩むことも得意です。
そして、計画がスムーズに運ばず、困難に直面したときも忍耐強さを発揮し、周囲を励ますことができます。
こうした点からセルフコントロール能力の高い人は、仕事面で成功しやすいことがさまざまな心理学の研究によって証明されているのです。
セルフコントロールができるメリット② 恋愛が長続きしやすい
感情の上下動が少なく、良好の人間関係を築くことができるセルフコントロール能力の高さは、恋愛面でもプラスに働きます。
恋愛心理に関する研究によると、カップルの幸福度と最も相関性が高いのは感情の安定性でした。
その点、セルフコントロール能力の高い人は恋人にイライラをぶつけるようなことがないだけでなく、相手のストレスや不安定さもうまく受け止めるので、安定した恋愛関係を支えることができます。
また、セルフコントロール能力の高さはパートナーにも好影響を与えるので、長く付き合うほどバランスの取れたカップルになっていくのです。
セルフコントロールができるメリット③ 自分を成長させることができる
セルフコントロール能力は、勉強や運動、ダイエットといった場面でも好影響を発揮します。
仕事で求められる新たな能力や資格を身に付けなければならないとき、セルフコントロール能力の高い人は集中して勉強することができます。
また、健康に保つための運動やダイエットについても三日坊主にならず、継続的に取り組むことができるので目標を達成しやすくなります。
つまり、セルフコントロール能力の高い人は、未来に向けて自分を成長させていく努力ができるのです。
セルフコントロール能力を高める3つの方法
セルフコントロール能力が幸せな人生を実現してくれるのであれば、ぜひ高めていきたいと思うもの。
セルフコントロール能力が高いか、低いかには、生まれ持った性格も関係してきますが、幸い大人になってからも鍛えることが可能です。
そこで、ここではセルフコントロール能力を高めるための3つの方法を紹介します。
セルフコントロール能力を高める方法① if-thenプランニング
勉強するはずが、スマホを見てしまう
ダイエットを続けるはずが、一度、甘いものを食べてしまうと止まらない
友達や恋人を待たせてしまうのを止めようと5分前行動をすることを決めたのに、遅刻してしまう
最初に紹介する方法は、こんなふうに自分で決めたことを守るのが苦手な人にとても効果の高い「if-thenプランニング」です。
これは、「もしAが起きたら B をする」というように条件と行動を結び付けるルールのこと。
if-thenプランニングの例
◆「勉強するはずが、スマホを見てしまう」現象が起きたら…
→「スマホを机の引き出しにしまう」
◆「ダイエットを中に甘いものを食べて」しまったら…
→「その日はチートデイにして、次の日からダイエットを再開する」
◆「5分前行動をすると決めたのに、遅刻」してしまったら…
→「何が原因で遅れたのかをノートに書き出す」
私たちの性格は行動を変えることで、変化させることができます。
if-thenプランニングで、衝動や誘惑に弱い性格を行動面でカバーすることを繰り返すうち、徐々にセルフコントロール能力が高まっていくのです。
セルフコントロール能力を高める方法② 尊敬と軽蔑のロールモデルを作る
2つ目の方法は、ロールモデルを作ることです。
やり方はシンプルで、あなたが「この人はセルフコントロール能力が高い」と感じる人を理想の目標として定めます。
人の心理は不思議なもので、明確な「尊敬のロールモデル」を定めると心身ともに変化してくるのです。
たとえば、勉強のできる人をロールモデルにすると、ちょっとずつ頭が良くなり、細マッチョな人を理想にすると、筋トレのモチベーションが上がります。
これはロールモデルにした人に憧れ、行動面が変わるからです。
逆にこれだけはしたくない。こんな癖をやめたいというときは、反面教師となる「軽蔑のロールモデル」を定めましょう。
あの人のようになってはいけない。そう思うことで行動が変わっていきます。
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セルフコントロール能力を高める方法③ 感謝を癖にする
3つ目の方法は、感謝の気持ちを素直に表に出すという方法です。
心では感謝していても「ありがとう」「うれしい」といった感情を言葉に出していない人こそ、実行してみてください。
というのも、心理学の研究で感謝の気持ちを持つと目の前の欲求や衝動に流されなくなることがわかっているからです。
何か重要な決断を下さなければいけないとき、今のあなたがここにいる状況を作ってくれた人を思い浮かべ、感謝の気持ちをノートに書き出しましょう。
すると、「今の自分があるのは、自分が努力し、実力をつけたから」「自分にできないことはない」といった利己的な考えを遠ざけることができます。
つまり、感謝を綴ることによって状況を客観視し、自分への過信からくる衝動や誘惑に流されやすい弱さを抑えることができるのです。
誘惑のない環境を整えることも大事
セルフコントロール能力を高める3つの方法は、あなた自身が衝動に抗う力を身につけるためのテクニックでした。
しかし、それだけでは抗えない誘惑もあります。
そこでセルフコントロール能力を高める3つの方法と並行しつつ、改善していってほしいのが、あなたを取り巻く環境です。
たとえば、私が動画を配信している部屋には本しかありません。
本しかない環境にいると、自然と読書をします。
他に誘惑がないので集中力も途切れず、セルフコントロール能力の高い状態を維持できます。
つまり、あなたが実現したいと願っている目標の邪魔をする要素を取り除いた環境を整えること。
それがセルフコントロール能力を高める上で、とても効率的なアプローチなのです。