IPO、市場の変化、チームの独自性…。経営企画のプロが見出したwithの可能性とは?
※2023年3月、【株式会社with】は【株式会社エニトグループ】に社名変更しております。以下の記事は【株式会社エニトグループ】と読み替えてください。
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こんにちは。株式会社with/人事担当の松澤です。
マッチングアプリ「with」を開発・運営している株式会社withは、現在資金調達を経てIPOを目指している真っ最中です。マッチングアプリ市場自体も大きく動き出そうとしている今、withにジョインする魅力とはどのようなものなのでしょうか。
今回は2021年10月にwithに入社し、経営企画室室長として活躍している古守さんに、withにおける経営企画の面白さや求められる役割について伺いました。
市場がキャズムの壁を超える過渡期に大きなチャレンジができる
―最初に、古守さんのご経歴とwithに入社した理由について簡単に教えてください。
古守:私は新卒でコンサルティングファームのローランドベルガーに入社しました。同社で4年半様々なプロジェクトに参画した後、日本以外でかつ事業会社で働いてみたい、という経緯から海外の外食企業の社長室の職を得ました。その後に国内の外食企業の海外事業の立ち上げや、デジタルギフトの会社のCoSで新規事業の立ち上げを担当してきました。
withに入社を決めたのは、企業として面白いフェーズにあるということ、魅力的なマネジメント陣と働けること、そして、何よりマッチングアプリの可能性を感じたからです。
―「面白いフェーズとは」、具体的にどのようなものなのでしょうか?
古守:第一に、マッチング市場自体が拡大期に突入している点が挙げられます。日本はアメリカや韓国に比べるとまだマッチングアプリの利用経験率が低く、アメリカでは50%となっている中で、20%程度にとどまっています。ただ若い方の中ではマッチングアプリの抵抗感は低くなってきており、出会いの1つのツールとして当たり前のものになりつつあります。今はまさにキャズムの壁を越え、マジョリティへと浸透していく段階だと考えています。
2つ目として、withという企業のフェーズの面白さがあります。昨年元の親会社から独立し、ファンドが最大株主になりました。従来よりも積極的な投資を行うことができる環境が整ったことで、事業拡大スピードが格段に上がっていると思います。成長市場の中で日々新しい事業課題に取り組める環境はそうあるものではないので、面白いと同時に自身の成長にもいい環境だと思います。
さらに従来の事業の延長線だけでなく、よりチャレンジングな機会が増えています。例えば海外展開も視野に入れていますし、そのほかの新しい試みも多数検討に上がっています。こうした新規事業に主体的に携われるのも経営企画の魅力の1つだと思います。
―日本企業のアプリが海外に進出する例はまだまだ少ないと思いますが、withはその中でも戦っていけるイメージがあるのでしょうか?
古守:そうですね。難しいチャレンジだとは思っています。ただwithの強みは「プロダクト」であり、そのプロダクトを作る「プロダクトチーム」にあると思っています。withには「本質的な顧客体験」を実現すべくプロダクトを進化させてきたチームがいます。マッチングアプリは基本的にスケールが効くビジネスなので、先駆者に一定のアドバンテージがあります。withはそういう特性を持つ市場の後発プロダクトでありながらここまで成長してきましたから、プロダクトには自信があります。アジア圏は恋愛の価値観においてアメリカよりは日本と類似したところもあるでしょうし、チャレンジしてみたいと思っています。
withの経営企画にはコンサル力やプロジェクトマネジメント力が必要
―現在、withの経営企画に求められている役割について教えてください。
古守:大きく2つあります。1つは先程ご説明した通り、今のwithは事業拡大スピードが早いので、その中で戦略を描き実行をサポートしていくピュア経営企画ロールです。
もう1つはプロジェクトマネジメントロールです。変化が早いので、新しい事業課題も、取り組みたい新規領域も多数発生します。その際にはタスクフォース的にチーム横断でプロジェクトを立ち上げていくのですが、そのプロジェクトマネジメントを担うのも経営企画の役割です。
どちらも経営企画の仕事としては王道なものだと思います。
―プロジェクトでは、エンジニアやデザイナーと一緒に開発するケースもあるのでしょうか?
古守:何をするにも結果的にプロダクトチームに動いてもらうことが必要です。例えば、セキュリティレベルをさらに強化したい、安心・安全の施策を増やしたい、という事業判断の際にも、プロダクトチームに実装してもらわなければ何もできません。いきなり理想の形を追求する、というよりも、フェーズを切って現実的な開発からスタートしていく、というようなやりとりをプロダクトチームとしていきます。withのプロダクトチームは小さな開発でも顧客体験の本質的な差分を考えているので、一緒に働くのは非常に面白いと思います。
「本質的な顧客体験」を追求する独自の価値を持つ集団
―経営企画の立場から見て、withのチームの魅力や特徴はどんな部分だと思いますか?
古守:一番ユニークだと思うのは、「ユーザー体験を徹底的に考え抜く」チームだという点です。ユーザーにとって本当に価値のあるサービスやプロダクトはなんなのか、ユーザーの満足度や便益につながり、なおかつそれをユーザーが継続的に利用できるような設計にするにはどうしたらいいのか。こういった観点でものごとを突き詰めて考えています。私たちは「本質的な顧客体験」という言い方をしていますね。ただ単に自分たちが売上を上げるための機能は不要なんです。
且つこうした議論をフラットな関係でできる環境も魅力だと思います。声が大きい人の意見が通る、というのはどの組織でも起きがちだと思いますが、withではそうしたことを見た事がないんです。最初は不思議な感覚でしたが、今はそれこそがwithの強みだとも思っています。
「人を幸せにするツール」であるwithを社会のインフラにしたい
―古守さんが今後withで達成したい目標や中期的な展望はありますか?
古守:withがIPOを目指しているのは、マッチングアプリを社会インフラにするためです。マッチングアプリ事業単体で上場することで社会的な信用を得たいと思っています。
個人的には恋愛はそもそもハードルが高いものだったと思っているんです。合コンは大好きな人もいますが、苦手という方も多いですよね。合コンに行かずに自分の生活の中で出会えるかどうかは、これも運に左右されてしまうところもあるのではないでしょうか。マッチングアプリは、恋愛に向いているタイプかどうか、恋愛しやすい環境にいるかどうか、といった事を越えて、多くの人に「恋愛の可能性」を提供するものです。恋愛が全てではもちろんありません。それでも誰かと生きていくことを希望する人にとって、その相手を探す手段として今よりも多くの人に今よりも安心して使ってもらいたい、と思っています。
―最初に、withの経営企画にマッチするのはどんな人材なのか教えてください。
古守:すでにお伝えした通り、市場としても企業としてもダイナミックに動いているwithの経営企画では、ルーティンが決まっているわけではなく、事業課題を見極め、自らプロジェクトを立ち上げるような主体性と巻き込んでいく力が求められます。経営陣と事業課題の認識を合わせつつ、自らボールをどんどん拾いにいける方がマッチしていると思います。
また、本質的な顧客体験の追求と合理的な経営判断の両輪をバランスさせていく面白みもあるので、どちらか一方に偏りすぎず、その最適なバランスを時々に応じて考えることを面白いと感じられる方もマッチすると思います。
そして何より、マッチングアプリが面白い、と思える方に来ていただきたいです。事業フェーズも市場フェーズも確かに面白いのですが、マッチングアプリという事業が持つ価値や面白みに共感いただける方と一緒にマッチングアプリの可能性を広げていけたらと思っています。