自信過剰な人は「悪い自信」に囚われている。自信過剰な人の特徴や心理、対処法
自慢話が多かったり、人を見下したり、自信過剰な人っていますよね。なるべく関わりたくないものの、仕事などでどうしても付き合わなければならないとなると、対処法を知りたいですよね。今回は、自信過剰な人の特徴や心理、対処法を紹介します。
やたら自慢話をしてきたり、人を見下すような態度で接してきたり、不思議なほど自信過剰な人っていますよね。
できれば関わりたくないものの、仕事や趣味のつながり上などでどうしても付き合わなければならないとなると、対処法を知りたいところです。
今回は、そんな自信過剰な人の特徴や心理、対処法を紹介します。
私たちの持つ自信には2つのタイプがある
「もっと自分に自信を持って」
「恋愛に臆病なのは自信がないから」
「小さな成功が積み重なって、自信になる」
一般的に自信を持つのはいいこと考えられています。
しかし、心理学の研究ではネガティブな方向に人を動かしてしまう自信があることがわかっています。
ジョージア大学の研究チームは、自信には安定型と防御型の2つのタイプがあると指摘しています。
このうち「安定型の自信」が一般的に言われている自信で、持っているとポジティブな影響があるもの。
逆に「防御型の自信」は、その人の言動にネガティブな影響を与えてしまうのです。
自信過剰な人の自信は「防御型の自信」
ジョージア大学の研究ではより細やかな分析が行われていますが、シンプルにまとめると「安定型の自信」は本人を強くし、「防御型の自信」はプライドを高く、トラブルに弱くさせます。
やたら自慢話をしてきたり、人を見下すような態度で接してきたり、不思議なほど自信過剰な人はガラス細工のような自信、つまり、「防御型の自信」を持ってしまっているのです。
防御型の自信を持つ自信過剰な人の特徴
自信過剰な人には次なような特徴があります。それはガラス細工のような自信、高いが打たれ弱いプライドを守るための言動です。
自信過剰な人の特徴① 苦手なことや弱みを隠す
自分が苦手だなと思っていることにはチャレンジせず、周囲にはできるだけ弱みを見せないように行動します。
これはプライドが高く、自分の欠点や弱みを受け止められていないから。また、それを見せてしまうと攻撃されると思い込んでいるからです。
自信過剰な人の特徴② 周りに頼ることができない
人に頼る=できないことがある
誰かにお願いする=負けた気がする
周囲に助けを求める=付け込まれる
そんなふうに考えしまう傾向が。そのため、なかなか素直に人に頼ることができません。
自信過剰な人の特徴③ いざというときに頼れない
普段は自信満々でどちらかというと周りから頼られることが多い存在なのに、いざトラブルが起きると失敗を恐れて尻込み。責任を取る立場を避け、逃げてしまいます。
自信過剰な人の特徴④ 誰かのせいにする
失敗=誰かのせい
トラブル=相手のせい
しくじり=環境のせい
など、基本的に失敗、トラブル、しくじりの原因は自分にはないとアピール。誰かに責任を押し付けようとします。
自信過剰な人の特徴⑤ 批判や注意を素直に受け入れない
周囲からの助言、うまくいっていない理由への指摘、「やめたほうがいいよ」という注意など、本人のためを思って言われていることが素直に受け入れられません。
ガラスのプライドを守るため、攻められている、批判されていると解釈してしまうのです。
自信過剰な人の特徴⑥ 他人の欠点ばかり注目して見下す
共通の知人に対して「あの人仕事できるよね」という話題が出たら、「でもあの人、背が低いよね」
「あの人美人だよね」と褒める人がいたら、「でもファッションセンスはいまいちじゃない?」
…など、他人の欠点を探して見下す態度を取ってしまいます。
自信過剰な人の特徴⑦ 自慢話が多い
普段から自慢話が多いのも自信過剰な人の特徴です。
これは自分のすごさをアピールすることで、マウントを取り、立場を守ろうとするから。多くの場合、逆効果になっていることには気づいていません。
防御型の自信を持つ自信過剰な人の心理
なぜ、自分を大きく見せようとしてしまうのでしょうか。自信過剰な態度を取る人の心理に迫ります。
自信過剰な人の心理 ① すごいと思われたい
周囲から評価されたいという承認欲求が人一倍強いのは、精神的な弱さの裏返し。自分を守りながら、でも、大きく見せたいので自慢話をし、少しでもすごいと思われようとするのです。
自信過剰な人の心理 ② 欠点を受け入れられない
自分の弱さ、欠点、失敗と真正面から向き合うとガラスのプライドがくだけてしまいます。それが怖いので自信過剰な自分を演出してしまうのです。
自信過剰な人の心理 ③ 自分は優れていると思いたい
自分を優位に置くために他人の欠点を一生懸命探します。これは身近な相手を見下すことで、「自分のほうが優れている」と言い聞かせ、安心したいからです。
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自信過剰とは違う「安定型の自信」を持つ人の特徴
安定型の自信を持っている人は、欠点や弱みも含めて自分を受け入れることができています。だからこそ、次のような特徴を持てるのです。
「安定型の自信」を持つ人の特徴① 自分の欠点や弱みを認めて受け入れている
「自分は時間にルーズなところがある」
「人の気持ちを察しきれない」
「得意な仕事と苦手な仕事の差が激しい」
「安定型の自信」を持っている人は、そんなふうに自分の欠点を客観的に把握した上で受け入れています。
ですから、周囲に良いところだけを見せて悪いところは隠そうとするのではなく、堂々と振る舞うことができるのです。
「安定型の自信」を持つ人の特徴② 未知のことにも挑戦できる
安定型の自信を持っている人は、自分にとって未知のことが起きた時に、「自分のネガティブな部分も含めて今まで自分がしてきたことや経験を踏まえて、挑戦すればきっとできるはずだ」と考えます。
「安定型の自信」を持つ人の特徴③ 正直に助けを求めることができる
自分が厳しい状況になったとき、弱みを隠すことなく、周囲に助けを求めることができます。これは日頃から見栄をはらず、いい関係性を作っているから。
仲間の手助けで逆境を乗り越えることで、より大きな自信を手に入れます。
「安定型の自信」を持つ人の特徴④ 言い訳しない
「安定型の自信」を持つ人は、何かしらのトラブルに遭遇しても、周りを批判したり、状況のせいにして言い訳をしたりといった責任転嫁をしません。
トラブルから受けたショックから立ち直ると、なんとかなるさと再び歩き出すことができます。
「安定型の自信」を持つ人の特徴⑤ 自慢しない
良くも悪くも自分は自分。そんなふうに自分を認めることができているので、「安定型の自信」の持つ人は無意味な自慢をしません。
むしろ、周囲人の話に耳を傾ける良き聞き役となり、コミュニティの中で頼られる存在となっていきます。
「安定型の自信」を持つ人の特徴⑥ 他人を肯定的に見ることができる
「あの人は、行動力がすごい」
「あの人は、笑顔がいいよね」
「あの人は、黙々と努力ができる」
他人を下げて自分を上げる「防御型の自信」を持つ人と異なり、「安定型の自信」を持つ人は肯定的に周りを見ることができます。
いいところに目を向け、素直に褒め、いい関係を作り、力を借りる。
そんな人間関係を築けるので、困ったときに手を差し伸べてくれる仲間ができるのです。
周りに自信過剰な人がいたら?正しい対処法
身近に自信過剰な人がいると、周囲はネガティブな影響を受けます。一番いいのは近づかないことですが、仕事や趣味のつながり上などでどうしても付き合わなければならない場合もあるでしょう。
そんなときは、自分の中にルールを設けて一線引いた関係性を作ることです。
自信過剰な人への対処法① 自慢話は聞き流す
自慢話は「また始まった」と聞き流しましょう。
批判したり、腹を立てたり、イライラしたりしても仕方ありません。
違うことを考えながら、「すごいですねー」と受け流し、エピソードが途切れるタイミングに集中して、話を切り上げましょう。
自信過剰な人への対処法② 他人を見下す発言には乗らない
自信過剰な人は他人に対して攻撃的です。
取引先の人、社内の人、共通の知人などへの悪口に乗っかってしまうと、あなたも共犯にされかねません。また、一度、同調すると「悪口を聞かせてもいい人」になってしまうので、乗っからないことが重要です。
「なるほど。○○さんはそう思っているんですね。ところで〜」
「私は✕✕さんのことよく知らないので。ちなみに〜」
受け流しながら、違う話題に切り換えましょう。
自信過剰な人への対処法③ 適度に頼る
このタイプの人たちには、周囲の人に頼られたいという願望があります。
ですから、相手の得意分野、託すことであなたが楽になることなら頼ってしまいましょう。
そのうえで、きちんと感謝の言葉を伝えると、相手はあなたを信頼できる存在だと考えるようになります。