喧嘩しないカップルは別れる?別れない?仲良しカップルでいるためのコツ
世の中には言い合いが絶えないけれどけれど仲の良いカップルや、モメたことがないのに突然別れるカップルもいますよね。実際のところ、喧嘩するカップルとしないカップル、どちらのほうが長続きするのでしょうか?今回は仲良しでいられる喧嘩しないカップルの特徴を紹介します。
◆ 本当はお互い優しくしたいのに、会うとなぜかケンカになってしまうカップル
◆ 言い合いが絶えないように見えるけど、じつは仲の良いカップル
◆ モメてるところなんか見たことがないのに、突然、別れるカップル
カップルの関係には当人同士にしかわからない不思議な力学が働いています。でも、心理学の研究によると、関係が続くカップルにはある共通点があるようです。
喧嘩するカップルとしないカップル、どちらのほうが長続きするのでしょうか?
今回は仲良しでいられるカップルの特徴を紹介します。
喧嘩するかしないかよりも本音を言い合えるかどうかが重要
世の中には、よく喧嘩しているカップルと静かで落ち着いた付き合いのカップルがいます。イメージとしては、静かで落ち着いた付き合いのカップルの方が長くいい関係を築いていけそうです。
しかし、156組の夫婦が参加し、13年間定期的に面談(54組の夫婦が期間中に離婚)した心理学の追跡研究によると、喧嘩の頻度や有無はカップルが良好な関係を続けるかどうか左右するほど、大きな要素ではないことがわかりました。重要なのは、
お互いに本音を言えているかどうか
関係が悪くなったとき、向き合って話し合えるかどうか
相手の本音を受け止め、汲み取り、危機を乗り越えらえるかどうか
だったのです。喧嘩をせずにお互いに本音を伝え合うことができていれば最高ですが、仮に何度も揉めたとしても、その都度、仲直りできていれば絆は深まります。
では、どんな2人なら、本音を伝え合えるカップルになることができるのでしょうか?
13年の追跡研究で判明!仲良しでいられる喧嘩しないカップルの特徴
156組の夫婦を13年間に渡って追跡研究した結果、いいカップル、いい夫婦関係を築くことができている女性と男性の特徴が見えてきました。
その特徴をお互い理解していると、2人の関係は安定したものになっていきます。
無駄な喧嘩をしない仲良しカップルの特徴① 彼女側が感情的にならない
喧嘩になったとき、女性は「あなたはいつも……」と過去の出来事を持ち出して相手を責めてしまいがちです。
しかし、いい関係を築いているカップルの場合、女性側が感情的に不安や怒りをエスカレートさせない傾向がありました。
喧嘩になっても、不満をぶつけ合うような場面になっても、冷静に受け止め、「私たちの抱えている問題を解決するには……」と考えられる問題解決スキルの高さ。
女性側が感情的になりすぎず、相手の言いたいことをある程度、受け入れた上で、建設的な話し合いをしていくと、衝突があってもカップルの絆は深まっていきます。
無駄な喧嘩をしない仲良しカップルの特徴② 彼氏側がきちんと問題に向き合える
一般的に男性は彼女と喧嘩になると、ただただ黙ってストレスを溜め込む傾向があります。しかも、「その場をしのげればいい」とも考えがちです。
しかし、追跡研究では、男性側がお互いの不満や問題に向き合わず、うやむやにして逃げようとするほど、カップルの関係は悪化していました。
大事なのは、問題から逃げずに向き合うことです。
彼女の言いたいことをすべて聞いた上で、受け止めること。もちろん、その後、自分の言いたいことも伝えましょう。きちんとした態度が相手の信頼につながり、長続きするカップルになれるのです。
無駄な喧嘩をしない仲良しカップルの特徴③ お互いにいい意味で他人だと思っている
カップルとして信頼関係が生まれるほど、私たちはパートナーに期待してしまいます。
それは悪いことではありませんが、コミュニケーションにおいて「恋人は自分のことをわかってくれる」「言わずとも伝わるはず」「不満を察してくれるはず」となっていくと、別問題です。
信頼しているからこそ、油断して、甘えてしまい、それが喧嘩になったとき、表面化。「こんな人だと思わなかった!」と別れのきっかけになってしまうのです。
その点、仲のいいカップルは、いい意味で他人であることをわきまえています。
過度の期待をしないので、日頃から話し合う習慣があり、お互いの意見の違いを認めながらうまく付き合っていく方法を探ります。
これから仲のいいカップルになっていくために心がけること
では、今、付き合っている彼氏、彼女と、あるいはこれから出会う人と仲良しカップルとして長続きしていくためには、何に気をつければいいのでしょうか。
心がけたいのは、アサーティブなコミュニケーションです。
アサーティブとは、自分も相手も大切にする自己表現という意味。つまり、あなたの本音、パートナーの本音、どちらも出し合い、受け止め合いながら付き合っていくよう心がけましょう。
◆ 「私はこんなふうに思っているけど、あなたはどう?」
◆ 「君の考えも知りたいから、聞かせてほしい」
◆ 「さっき不機嫌になっちゃったのは、こういうことが起きて、こう思ったから」
そんなふうに言える関係を目指しましょう。もちろん、イラッとしているときはなかなか正直になれませんし、相手の本音を聞いたらムカつくこともありますから、いきなりアサーティブになれるわけではありません。
でも、「お互いの本音を大事にしたい」とお互いに思っているだけで、コミュニケーションの仕方は変わってきます。
◆ 「私はこういうことが嫌いで、イライラしちゃうことがあるけど、それに対してどう思う?」
◆ 「逆にあなたはどんなときにイライラする?」
◆ 「僕は2人でこういうことができたとき、すごく幸せな気持ちになる」
◆ 「キミはどう?」
そんなふうに最初のステップとして、好きだから知りたいという思いを共有していきましょう。