言いたいことが言えない人の特徴は?心の内が言えるようになるメンタルトレーニング
思っていることや反論が言えなくて悔しい思いをしていませんか?今回は、本音が言えない人の特徴や言いたいことが言えようになるメンタルトレーニングを紹介します。
あなたは恋人や家族、仕事で接する人たちに言いたいこと、言うべきことが言えていますか? それとも思っていることを言えなくて、反論もできなくて悔しい思いをしていますか?
今回は、本音が言えない人の特徴を解説。さらに言いたいことが言えようになるためのメンタルトレーニング、非言語コミュニケーションのポイントを紹介します。
言いたいことは言えたほうが良い
主張したいことがあるのに言いたいことを言えない
言われたことに反論があるのに、うまく切り出せない
いいアイデアを思いついたけど、言い出すタイミングを逃して言えず終わってしまう
仕事の上でも、恋愛でも、普段の人間関係でも、言いたいことをうまく言えない状態、言われたことをただただ聞いて我慢する状態は、大きなストレスとなります。
また、あなたが本当は不満を抱えているけど、黙っていると察してくれる人もほとんどいません。沈黙は肯定だと解釈され、言いたいことが言えない人は虐げられている感覚を抱くようにもなります。
つまり、仕事でも、恋愛でも自分の思ったこと、言うべきことは言えるようになったほうが、ストレスは減り、人間関係も改善されるのです。
言いたいことが言えない人の特徴
言いたいことが言えない人は、基本的に心の優しい人です。
「自分がこんなことを言ったら、相手が気分を害してしまうのではないか」
「相手にも事情があるだろうから、もう少し観察したほうがいいはず」
「自分が我慢すれば、丸く収まるのかな……」
こんなふうに考えて、口をつぐんでしまいます。
でも、本音では「彼氏が彼女に言いたいことが言えない」「友達に対して言いたいことが言えない」「上司に言われっぱなしでしんどい」といった不満を抱えているのです。
特徴① 自分の伝える能力に自信がない
ちゃんと伝えたつもりなのに相手に誤解された
恋人や友達が言ったことから逆の印象を受けていたことがあった
仕事仲間に指示を出して、たびたび食い違いが生じてしまう
何度かそんな経験があり、自分の伝える能力に自信を持てなくなると、徐々に言いたいことが言えない状態になっていきます。
特徴② 褒め言葉をうまく受け取ることができない
周りから「話がうまいよね」「仕事できるよね」「指示がわかりやすい」と言われても、自分に自信が持てず、素直に受け取ることができません。
いつかメッキが剥がれてしまうのではないか
たまたまうまくいっただけで、期待されるハードルが上がってしまった
お世辞で言ってくれているだけに違いない
そんな考えが捨てられないので、褒め言葉が逆にプレッシャーとなってしまい、周囲と言いたいことを言い合える関係をうまく作ることができません。
特徴③ 批判に弱い
人は批判を受けると、動揺し、誰でもうまく自分の考えを言えなくなる傾向があります。これは批判に対して怒りの感情や苛立ちを覚えて投げやりな反応をしてしまうからです。
「私は悪くないのに……」「俺に落ち度があったわけ?」「言い返してまた批判されたらどうしよう」と心が揺れてしまうので、いつもならできる冷静な対処ができなくなってしまいます。
特徴④ 他人から攻撃されやすく自分はダメだと思い込んでいる
過去に学校や職場で嫌がらせや攻撃を受けた経験があると、自分の言いたいことが言いにくい心理状態になります。
理不尽なものであっても人から攻撃を受けると、感情が著しく乱れます。
その乱れた状態から言いたいことをきちんと言うメンタルを取り戻すのは難しく、ついつい受動的なコミュニケーションを取るようになります。
すると、攻撃的なタイプの人から標的にされる可能性が高くなり、さらに「自分はダメだ」と思い込んでしまうのです。
言いたいことが言えるメンタルをつくるトレーニング
人の話し方はメンタル面を見直すことで変わります。
仮に引っ込み思案な性格でも、心理的なトレーニング積んで、思い込みを取り外していけば言いたいことが言えるようになるのです。
メンタルトレーニング① 上手に話さなきゃ…という思い込みを捨てる
「自分は伝え方が下手だから……」と思い込んでしまっているなら、「論理的に話すことができれば伝わる」「話し方が上手なら伝わる」という思い込みを見直しましょう。
たしかに、話し方が上手な人は論理的な組み立てが得意です。
しかし、論理的だから伝わるわけではありません。
相手に聞く耳を持ってもらうために最も重要なポイントは、相手のニーズに合っているかどうか。
つまり、相手の話の中からヒントを掴み、刺さるキーワードを言葉にできるかどうかが問われてくるのです。
メンタルトレーニング② 褒め言葉を素直に受け入れられるようになる
相手の褒め言葉を素直に受け取れないのであれば、1週間だけと決めてメントレをしましょう。自分に向けられた褒め言葉や肯定的なフィードバックに注目して、「褒められた!」「さすが、自分」と前向きに受け止めるのがルールです。
褒められたときに「どうせ口先だけ」などと相手の言葉の裏を読むのではなく、「ありがたいなー」と考えましょう。
1週間続けるうち、褒め言葉を自然と受け止める感覚が定着していきます。
メンタルトレーニング③ 批判を冷静に分析する
批判されると何も言えなくなってしまう傾向があるなら、「批判リハーサル」というトレーニングを。これは自分に向けられた批判的な発言を「どんなタイプの批判か?」とタイプ分けするものです。
理に適った批判なのか、感情的な批判なのか、筋の通らない批判なのか。
どんなタイプかを考えることで、客観的に批判を観察することができます。すると、感情が乱れてしまう確率が低下。批判されても冷静に対処できるようになります。
メンタルトレーニング④ 平常心を保てるように鍛える
乱れた感情の中でも、自分の言いたいことを言うことができる平常心に自分のメンタルを持っていくラダーフレームワークというトレーニングがあります。
これは、スポーツで使うラダーのように言い返し方を決めて、実践していく方法です。例えば……
話し合いに使う時間を決める
話し合いのデッドラインを確認する
問題を明確にする
どこを改善するのか
改善のためのエビデンスはあるのか
感情を説明する
私はこう思っている
自分を主語にして話す(例、上司が無視をした事によって「私が」傷ついた)
要求を表現する
自分が言いたいことを端的に表現する
こちらの提案はwin-winであることを伝える
こうした言い返し方のカードを持つことで、平常心を保ちながら言いたいことが言えるようになっていきます。
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言いたいことを言うときのコツ
言いたいことが言えるメンタルを持てるようになったら、次は言い方のコツを身につけましょう。わーっと感情的に思いの丈をぶつられるようになれば、それはそれですっきりしますが、可能ながら相手に理解され、状況が改善するほうが前向きですからね。
言いたいことを言うときのコツ① 伝えたいことをまとめておく
いきなり思っていることを言葉して伝えるのは難しいもの。
あらかじめ、相手に言いたいことを箇条書きにして、整理してから伝えると◎
言いたいことを言うときのコツ② テキストで伝える
言いたいことがあっても面と向かうと言いづらいときには、無理せずテキストで。
メールやLINEなど、書いているうちに考えもまとめられてオススメです。
言いたいことを言うときのコツ③ 最初に意図を述べる
「この間の問題を解決するために伝えたいんですけど……」
「今日はどうしてもお伝えしたいことがあって、少しお時間をいただけますか」
「お互いの誤解を解くために話しませんか?」
言いたいことをいうときは、この話し合いが前向きなものであること、お互いのためになることを最初に伝えましょう。
意図と目的が伝わることで、相手の聞く準備が整います。