夫婦円満の秘訣とは?仲良し夫婦でいるための9つのポイントとNG習慣
せっかく結婚したなら、いつまでも仲良く幸せな家庭を築きたいですよね。そこで今回は、夫婦が円満に暮らすための9つの秘訣と夫婦なかを悪くしてしまうNG習慣を心理学の観点から紹介します。
◆ 夫婦で喧嘩することが少しずつ増えていて、未来が心配になってきている
◆ 夫婦円満な先輩ご夫婦の秘訣を知りたい
◆ 不倫のニュースを見ると、うちもそうなっちゃうかもと不安になる
そんなふうに、今後の結婚生活に不安を抱いている人は意外と多いもの。でも、せっかく結婚したなら、いつまでも仲良く幸せな家庭を築きたいですよね。
今回は、夫婦が円満に暮らすための9つの秘訣と夫婦仲を悪くしてしまうNG習慣を心理学の観点から紹介します。
1つ2つ、意識して取り入れてみることで夫婦の間柄が変わっていくのを感じられるはずです。
夫婦円満の9つの秘訣① 家事分担する
良い夫婦生活を営むには何が必要かを調べた研究は、世界各国で行われています。
その結果、多くの研究者が指摘するのが家事の分担。特に男性の家事への参加率が夫婦円満に強く影響することがわかっています。
たとえば、カリフォルニア大学の調査では、夫と妻の家事の担当の割合が4:6の夫婦ほど満足度が高く、2人の関係が長く続くという結果になっています。
この割合は働く夫、専業主婦の妻の夫婦でも変わりません。
なぜ夫が家事をする家庭ほど円満なのかと言うと、男性の仕事への集中度や生産性には家庭環境の良さが強く影響するから。
夫も家事をすることで妻の不満が溜まりにくく、夫婦仲が円満に。ストレスフリーな家庭環境が、仕事にも良い影響を与えるのです。
逆に、夫が家事をせず、妻が不満を膨らせていると家庭の空気が悪くなり、夫のストレスレベルも上昇。結果的に仕事がうまくいかず、夫婦関係も悪化します。
ちなみに、家事をきちんと分担する家庭で育ったお子さんには、協調性や男女平等の感覚が根付くこともわかっています。
忙しくともなるべく夫が家事を担うこと。これが夫婦円満の秘訣です。
夫婦円満の9つの秘訣② 一緒にお酒飲む
ミシガン大学の研究で、4864人の成人を30年間追跡調査したデータによると、夫婦が一緒に少量のお酒を飲むと幸福度が高くなることがわかっています。
これはアルコールによるリラックス効果がストレスを軽減し、コミュニケーションをスムーズにするからです。
ちなみに、お酒を飲む量は、1本のビールを2人で分ける、グラスワインを1杯ずつなど、ほんの少量でかまいません。
重要なのは、一緒に飲むこと。それだけで夫婦関係が良くなり、幸福度が高くなるのです。
夫婦円満の9つの秘訣③ ペットを飼う
人は一緒にいる相手のポジティブな面を見ると、好感を抱きます。
その心理を利用し、夫婦仲を良くする方法を見出したのがフロリダ州立大学の研究です。
研究チームは、ペットを飼うと夫婦関係がうまくいくと結論づけています。
なぜなら、飼っているペットと接しているとき、夫や妻は笑顔になり、優しい一面を見せるからです。ペットがパートナーのポジティブなイメージを引き出し、お互いがそれを目にすることで夫婦仲が良くなっていくのです。
また、かわいい動物には、見たり触れたりするだけでストレスを軽減する効果も。
倦怠期かも…と感じていたら、お互いがかわいいと思える種類のペットを飼ってみましょう。世話をするうち、相手の良さを再確認できるはずです。
ただし、当たり前のことですがペットは生き物です。責任感をもって、家族にできるかどうかをよく考えたうえで飼いましょう。
夫婦円満の9つの秘訣④ 一緒に同じ映画を見る
一緒に映画を見ることも、夫婦円満のカギです。
2人で同じストーリーを追いかけていると脳の状態が近づいていくことがわかっています。その状態で作品への感想を話し合うと、お互いの価値観が近づき、夫婦関係が良好に。
手軽に映画を楽しめるNetflix や Amazon プライムなどで、週1回くらい一緒に映画を見る習慣を付けましょう。
傑作でも駄作でも、リラックスして感想を伝え合うことでいい時間を過ごせるはずです。
夫婦円満の9つの秘訣⑤ ケンカしてもきちんと仲直りする
どんなに仲の良い夫婦でもケンカはします。
そのまま険悪な関係ならずに済んでいるのは、円満な夫婦ほど仲直りがうまいからです。
ポイントは2つあります。
ポイント① すぐに謝る
1つはケンカの後、間をおかずに「ごめんね」「ごめんなさい」と謝ること。
心理学的にはケンカ勃発から5分以内の謝罪が効果的だとされています。
謝ることの最大の効果は、お互いに仲直りへ向かう気持ちの準備が整う点です。
ポイント② 冷静な話し合いをする
2つ目のポイントは、そこから「あなたの話を聞かせてくれる?」と冷静な話し合いに入っていくこと。
すると、ケンカを起点にして夫婦の関係性をより強く結び直していくことができるのです。
夫婦円満の9つの秘訣⑥ 一人の時間を作る
心理学の研究では、お互いの友人との関係を尊重し、それぞれの人間関係をシェアできるカップルは幸福度が高いことがわかっています。
いくら夫婦でも、いつもずっと一緒では息が詰まるもの。
お互いに1人になれる部屋を持つ、休日は友人との予定を入れるなど、意識的に自由に過ごせる時間を作りましょう。
ストレスの発散になるだけでなく、夫や妻の新たな人間的魅力を育む機会にもなります。
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夫婦円満の9つの秘訣⑦ 他人であることを忘れない
円満な夫婦は、
金銭感覚の違い
お互いの友人や家族に対する付き合い方の違い
仕事の仕方や子育ての仕方での意見の食い違い
……などのお互いの価値観の深いところに関係する問題で行き違いが生じたときほど、じっくりと話し合いの時間を持ちます。
これはお互いが他人だと理解しているからです。
夫婦は他人同士の共同体。価値観や考え方が異なって当たり前です。
「長く一緒にいるからわかるでしょ?」
「どうして俺の考え方を受け入れてくれないんだ?」
……といった「察してちゃん」でいることは、大きなすれ違いを招き、別れの原因となってしまうこともあるので気をつけましょう。
夫婦円満の9つの秘訣⑧ スキンシップを大事にしている
イギリス人の人類学者ロビン・ダンバー博士の研究では、キスなどのスキンシップの回数が多ければ多いほど、相手との関係性が良くなり、満足度も上がることがわかっています。
日常的なキス、ハグは夫婦関係を円満に保つ良好なコミュニケーションの手段なのです。
はじめは照れくさいかもしれませんが、「いってらっしゃい」のハグや「おやすみ」のキスを習慣にすることをおすすめします。
夫婦円満の9つの秘訣⑨ 感謝の気持ちを持つ
食事の用意、掃除などの家事、生活費を稼ぎ出すための労働、子どもの世話など、夫や妻が相手を思って何かをしてくれるのは、当たり前のことではありません。
円満な夫婦は、些細なことでも「ありがとう」の言葉を惜しまずに伝えます。
これは夫婦が他人同士だとわかっているからです。
小さなことでも感謝し、「ありがとう」と言葉に出して伝えることでお互いの承認欲求が満たされ、この先もパートナーのために力を尽くしたいと思うようになります。
夫婦仲が悪くなってしまうNG習慣
夫婦仲はある日、いきなり悪くなってしまうものではありません。
次のようなNG習慣による日々のすれ違いは、積もり積もって相手への不信感や不満を高めることになります。
夫婦仲が悪くなってしまうNG習慣① どちらか、あるいはどちらも睡眠不足
夫や妻のどちらか、あるいは夫婦ともに忙しく睡眠不足が慢性的になっていたら注意してください。
睡眠不足は脳にダメージを与え、
共感能力の低下
ネガティブな感情の強化
トラブルを処理する能力の低下
自己中心的な考え方の強化
……といったネガティブな影響を与えます。いずれも対人関係を悪化させるものばかりです。
ただの睡眠不足で、今まで育んできた信頼関係にヒビを入れてしまうのはもったいない話です。
夫婦仲が悪くなってしまうNG習慣② 家事がワンオペになっている
夫婦間の家事の分担が2対8、1対9と極端に偏っていたら要注意です。
負担が大きくなっている側の不満はじわじわと溜まっていき、遠からず爆発する日がやってきます。
その爆発が「なんでやってくれないの!?」という形であればまだ話し合いの余地もありますが、「これ以上、あなたのためには頑張れません」となってしまえば関係の修復は非常に難しくなります。
夫婦仲が悪くなってしまうNG習慣③ 話し合いをしない
夫婦喧嘩をしたとき明確にわかるのが、話し合いに対する姿勢です。
夫や妻のどちらかが自分のしたことを正当化し、非を認めない態度を取ると、そこから関係がこじれていきます。
「なんでそんなこと、気にするの?」
「こっちが悪いの?」
「言ってもわからないでしょう」
「価値観はそれぞれだからね」
……といったキーワードに心当たりがあれば要注意。
そうした考えの背景にあるのは、ナイーブ・シニシズムと呼ばれる心理です。
「自分が悪いのではなく、相手が怒っていることがおかしい」と考えていると、話し合いの機会自体が減っていきます。
夫婦仲が悪くなってしまうNG習慣④ 記念日を大事にしない
お互いの誕生日、結婚記念日などの記念日のお祝いごと
夫婦での旅行や外で待ち合わせをしてのデートや会食
こうした非日常体験を大切にしないでいると、どうしてもお互いの関係がマンネリ化していきます。
一緒にいる期間が長くなれば、必ず「ドキドキしなくてつまらない」と感じる時期がやってきます。
だからこそ、それをうまく乗り切るための非日常体験が重要になってくるのです。
夫婦仲が悪くなってしまうNG習慣⑤ 相手の話を聞き流してしまう
いるのが当たり前の状態が長く続き、「その話、前も聞いたな」「また愚痴が始まった」という感覚になってくると、お互いの話を聞き流してしまう場面が増えていきます。
しかし、ワシントン大学の心理学者ジョン・ゴットマン教授の研究では、お互いの話をよく聞く夫婦ほど離婚率が低いことがわかっています。
例えば、スマホを触っているときにパートナーが話し始めた場合、10回中3回しかスマホを触る手を止めない夫婦に比べ、10回中3回スマホを手放して相手の話を聞く夫婦は圧倒的に離婚率が低いという結果が出ています。
もし、夫や妻の話をスルーしがち、相手が話しているときスマホを触ってしまっているなど思い当たる節があれば、今日から少し態度を改めていきましょう。
よい関係を保つにはお互いの話に耳を傾ける姿勢が大切です。
一番大事なのは、相手に興味を持ち、理解しようと心がけること
長い結婚生活を充実したものにするには、相手のことを理解することが大事です。
人は親しい関係になればなるほど、相手への観察能力が低下していきます。だからこそ、夫や妻に興味を持ち、理解しようと心がける必要があるのです。
その努力を怠ると、「わかってくれているはず」と思い込み、少しずつすれ違いが生じていきます。
日頃から自分の言いたいこと、考えていることをちゃんと伝え、今の夫、今の妻を理解するよう心がけましょう。
それが夫婦円満につながります。