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人と比べない生き方をしよう。劣等感に縛られる「比較する人」と「しない人」の違い

無意識のうちに周りの人と自分を比較して落ち込んでしまうことってありますよね。今回は、つい人と比較してしまい劣等感に苛まれてしまう人たちの特徴や、逆に人と比べない人の特徴、比較しないようになる方法を紹介します。


  • 仕事も恋愛もうまく両立している先輩、すごいな……。

  • 妹はいつも笑顔で周りを明るくしているのに、私は……。

  • SNSで「いいね!」を集めている友達がうらやましい……。


無意識のうちに周りの人と自分を比較して落ち込んでしまった経験は、誰しもあるものです。しかし、数多くの心理学の研究が他人との比較ほど幸福度を下げる要因はないと指摘しています。

今回は、つい人と比較してしまい劣等感に苦しめられる人たちの傾向と、「自分は自分、人は人」という感覚で生きていけるタイプの特徴を分析。

合わせて、人と比較してしまう癖をなくす方法を紹介します。

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人と比べる人の傾向と心理

なぜ、人と自分を比べてしまうのでしょうか。

じつはこれ、すごく根深い問題です。

というのも、人間は基本的に誰もが幸せを追い求めて生きています。

あなたも幸せになりたいか? 不幸せになりたいか? と聞かれれば、間違いなく前者を選ぶはずです。

ところが、幸せの基準がしっかりしていないまま、「幸せになりたい」と強く願えば願うほど、人は他人と自分を比べるようになってしまいます。

たとえば……

  • 今の彼氏と一緒にいられる=幸せ

  • 一生取り組みたいと思える仕事がある=幸せ

  • 1日3食おいしいものが食べられる=幸せ


そんなふうに自分なりの幸せの基準がしっかりしている人は、他人と自分を比べる必要がありません。

何をすれば自分が幸せを感じるか、はっきりしているからです。

しかし、このような基準がない人は、自分の幸せを測るために他人と比べてしまいます。では、どういう傾向があると幸せの基準を持ちにくいのでしょうか。

人と比べる人の傾向と心理① 自分に自信がない

自己肯定感が低く、自分に劣等感を抱いているタイプは幸せの基準を持ちにくい傾向があります。

自分なりの幸せを見つけて、一旦は「これで満足」と思えても、自信がないため、「本当にいいのかな?」と揺れて始め、確認するかのように人と比べてしまうのです。


人と比べる人の傾向と心理② 常に他人の目を気にしてしまう

完璧主義の一種である、外向きの完璧主義の人も幸せの基準を持ちにくいタイプです。人から見える自分を完璧したいという心理が働くので、常に他人の目を気にします。

  • 同僚より仕事できないって思われているかも

  • あの子より太っているって思われているかも

  • ガミガミ口うるさい人だと思われているかも


勝手な比較によって作り出した周囲の人からの自分に対する評価の幻想が、そのまま「自分の価値」と直結してしまうのです。


人と比べる人の傾向と心理③ 承認欲求が強い

  • 上司に褒められて「私の方があの子よりも仕事、頑張っている」と安心する

  • 「みんなより幸せそう」と思われたくてインスタをがんばる

  • 友達から「彼氏すごいね」って言われたいから、恋活で妥協しない


誰しも持っている承認欲求が人よりも強くなっているタイプは、幸せの物差しが「認められるかどうか」になりがち。結果的に幸せの基準も揺らぎやすい傾向があります。

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人と比べる人の傾向と心理④ 勝っているポイントを見つけて安心したい

  • 不幸な人を見て自分の方が幸せだと思いたい。


そんな、「下を見て、安心したい」というダークな心理もまた、誰もが持っている本能です。

しかし、幸せの評価基準が「あの子より私の方が可愛い」「この人より私の方が痩せている」といった比較による優越感になってしまうと、そのループから抜け出せなくなってしまいます。

人と比べない人の特徴と心理

心理学の研究では、「人生の選択を自分で決めている」という自覚がある人ほど、幸福度が高くなることがわかっています。自己決定感と呼ばれるこの感覚が満たされている人ほど、他人と自分を比べない傾向があるのです。

では、自己決定感を満たすにはどのような条件があるのでしょうか。

人と比べない人の特徴と心理① 自分に自信がある

自分に自信があり、自己肯定感が高い人は自らの選択に不安を感じません。

つまり、自分を信じることできていれば、「自分は自分」「人は人」と気持ちが揺るがずにいられるのです。

人と比べない人の特徴と心理② 自分を受け入れている

今の自分の状態、現状を把握できている人は、他人との比較に走ることが少なくなります。なぜなら、ありのままの自分を認めているからです。

一方、今の自分を否定し、現状を把握できずにいると、他人との比較という物差しを頼りがちに。

自分のいいところも悪いところも客観視できていることが、自信につながります。

人と比べない人の特徴と心理③ 価値観が定まっている

安定した自分なりの価値観を持っている人は、その基準に沿って物事を判断できるので自己決定感を高く保ったままでいられます。

言い換えるなら、自分なりの幸せの基準がある人は他人との比較を必要としないのです。

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人と比べないための対策

人との比較を続けていくと幸福感が下がるだけでなく、うつの引き金になるという研究データもあります。できれば、他人と自分を比べてしまう傾向を改めていきたいもの。そこで、3つの対策を紹介します。

人と比べないための対策① SNS、特にインスタ見るのをやめる

他人と自分を比較する傾向の強い人は、見比べるアンテナが高くなっています。

そのアンテナをいきなり低くするのは難しいので、まずは比較する機会を物理的に減らしてしまうが効果的です。

たとえば、インスタを始めとするSNSを開くのをやめましょう。

キラキラした誰かの投稿が目に入ると、それだけで自動的に他人との比較を始めてしまいます。

そのスイッチをオフにするためにも、スマホに入れているSNS系アプリを削除、もしくはタップしにくい場所に移動させ、物理的に遠ざけましょう。

人と比べないための対策② 自己肯定感を高める

自己肯定感が低いタイプの人も、心のどこかには自分に対する期待や自信を秘めています。

たとえば、普段は「私なんか脇役」と思っている人でも、「脇役の中ではいい線いっているかも」という気持ちがどこかにあるはず。

そういった自分の中にある隠れた自信、いいところを前向きに評価していきましょう。

  • ノートなどに自分の長所を書き出してみる

  • 古い付き合いの友人に「私のいいところってなんかある?」と聞いてみる

  • 最近あったうれしかった出来事を書き出してみる


こんなふうに、あなたのいいところ探しをしてみて、客観的に記録してみてください。ゆっくりと自己肯定感が高まっていくのが感じられるはずです。


人と比べないための対策③ 「ま、いっか」精神でポジティブなところに目を向ける

もし、他人との比較をしてしまったときは、フォーカスを他の誰かではなく、自分の過去に合わせて、事実を捉え直していきましょう。

たとえば、ダイエット中にSNSで友達のダイエット成功報告を見てしまったら……

「あの子は5キロも痩せたって言っていたのに、私は2キロだけ……

ではなく、

「あの子は5キロも痩せたみたいだけど、私は2キロ……。でも、ま、いっか! 1ヶ月前より痩せたのは事実だし!

と、過去の自分にフォーカスしましょう。結果を出している自分を客観的に評価できるようになります。

こうした取り組みの積み重ねによって、あなたなりの幸せの基準が定まり、他人と自分を比べないタイプへと変わっていくことができるはずです。

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